成田凌主演『雨の中の慾情』、幻想的で繊細な愛の物語が始まる! 予告&メインビジュアル解禁
クランクイン! / 2024年9月26日 7時0分
成田凌、森田剛、中村映里子が出演する第37回東京国際映画祭コンペティション部門公式出品作『雨の中の慾情』(11月29日公開)より、予告編とメインビジュアルが解禁された。
本作は、『さがす』『ガンニバル』の片山慎三監督が、今年デビュー70周年を迎える『ねじ式』『無能の人』などで知られる漫画家・つげ義春のシュルレアリスム作品を独創的なラブスト―リーとして映画化した日本×台湾共同制作作品。
撮影監督には池田直矢(『ガンニバル』『さがす』『エゴイスト』『死刑にいたる病』)、人物造形&衣裳デザインには柘植伊佐夫(『岸辺露伴は動かない』『翔んで埼玉』シリーズ)、音響には井上奈津子(『ゴジラ-1.0』)、美術・質感師(エイジング)には陳新發(『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』)と、日本と台湾の一流スタッフが集結した。
貧しい北町に住む売れない漫画家・義男(成田)。アパート経営の他に怪しい商売をしているらしい大家の尾弥次(竹中直人)から自称小説家の伊守(森田)とともに引っ越しの手伝いに駆り出され、離婚したばかりの福子(中村)と出会う。艶めかしい魅力をたたえた福子に心奪われた義男だが、どうやら福子にはすでに付き合っている人がいるらしい。
伊守は自作の小説を掲載するため、怪しげな出版社員とともに富める南町で流行っているPR誌を真似て北町のPR誌を企画する。その広告営業を手伝わされる義男。ほどなく、福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、義男は福子への潰えぬ想いを抱えたたま、3人の奇妙な共同生活が始まる…。
本作は、第37回東京国際映画祭コンペティション部門への公式出品が決定。コンペティション部門の審査員長は香港の俳優トニー・レオンが務めており、どう評価されるのか期待が高まっている。
このたび、予告編とメインビジュアルが解禁。予告編は、義男(成田)と福子(中村)の儚いラブストーリーが紡がれていく様子から始まる。2人が神秘的なロケーションでバスタブにつかりながら他愛のない会話を楽しむ姿や、海を見ながらその美しさに感嘆する姿が、オール台湾ロケで撮影した異国情緒あふれる風景とともに映し出され、幻想的で繊細な愛の物語の始まりを予感させる。
しかしこの後、映像はそんな予想を裏切るかのように一転し、片山慎三監督×つげ義春という独創性あふれる世界観が展開。伊守(森田)と福子が息を切らしながら何かに怯える様子、義男がなぜか兵士姿で福子を慌てて探し回る姿、闇夜の中に光り輝く巨大な城、燃え盛るモノクロ写真など、これまで見たことがない唯一無二の愛の物語へと展開していくことを予感させる、めくるめく映像の数々が映し出されていく。「義男さんは…ここにいちゃいけない人だと思う」と、優しく告げる福子の言葉が意味するものとは?
映像にはさらに、義男、福子、伊守の3人を引き合わせ、その後も彼らの人生に深く関わる重要な役どころを演じた尾弥次役の竹中直人や、台湾から参加したキャストの1人で、テレビドラマ『茶金』の夏慕雪役で第57回金鐘奨「ゴールデン・ベル・アワード」ドラマ部門助演女優賞を受賞するなど、台湾映画・テレビ界で活躍する俳優・李杏(シェンメイ)の姿も映し出されている。日本×台湾の共同制作作品でもある本作が、どのような形でその見事なコラボレーションを果たしたのかスクリーンで確認したい。
「佇まいだけで物語れる役者」として片山監督から義男役を託された成田は、映像の中で「思わず目で追ってしまう」オーラと存在感を放つ。妖艶なファムファタル(運命の女)のように見えて、儚げな未亡人の雰囲気もたたえる難役・福子に挑んだ中村は、濃密な色気を携えたまま1人の肉体を持った“人間”として見事に役柄を具現化。さらに、成田とは異質の「存在感」をキーワードにキャスティングされた森田は、どこか胡散臭さを感じさせながらも、憎めない人たらしとして伊守役を表現し、観る者を魅了する。
併せて解禁されたポスタービジュアルは、義男、福子、伊守がそれぞれ三者三様の存在感を放つ姿を収めたもの。「これは、誰も見たことがない愛の物語」というコピーが添えられ、映画の世界に引き寄せられるようなビジュアルとなっている。
映画『雨の中の慾情』は、11月29日より劇場公開。
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