柳葉敏郎、「踊る」シリーズ再始動を聞いたときは「断ろうと」 現在は「感謝でいっぱい」

柳葉敏郎、映画『室井慎次 敗れざる者』初日舞台挨拶に登場

　俳優の柳葉敏郎が11日、都内で行われた映画『室井慎次　敗れざる者』初日舞台あいさつに共演の福本莉子、齋藤潤、前山くうが、前山こうが、筧利夫、矢本悠馬、小沢仁志、飯島直子、本広克行監督と共に出席。シリーズの再始動を聞いたときの気持ちを明かした。

　本作はドラマ『踊る大捜査線』、映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』など、社会現象を巻き起こした「踊る」シリーズの最新映画2部作の前編。警察を辞めた室井慎次（柳葉）はもう、事件を追わず、「事件の被害者家族・加害者家族を支援したい」という想いで、少年たちと穏やかに暮らしていた。だがその想いとは裏腹に、事件が彼を追いかける。

　柳葉はイベント冒頭「室井慎次です」とあいさつし、笑顔。会場からは大きな拍手が贈られた。「踊る」シリーズの再始動を聞いたときの気持ちを柳葉は「断ろうと思いました。もう室井が嫌だったからです（笑）」と告白。「監督とプロデューサーと何度かお話をしている間に、脚本の君塚さんも含めてみなさんの室井に対する熱い思いが感じられまして、覚悟を決めてやらせていただきました」と語り「そうは言ってみたものの、今は感謝という気持ちでいっぱいです」とかみしめた。

　現場の雰囲気を聞かれると、くうがは「いつもみんな盛り上がってて、本当にすごく賑やかで」とニッコリ。柳葉は即座に「それはお前たちだろ」と笑顔でツッコんだ。こうがは柳葉について「差し入れがすごかったです。バーベキューや、屋台がありました！」と明かし、柳葉は優しい笑みを浮かべた。

　齋藤や前山たちとの関係について、柳葉は「本当の親子を作りたかったので、潤くんに関しては、お芝居がどうこうというのではなくて、本当に自分の息子と一緒に何かを作ろうとするときの親父の気持ちになって接したつもりでいます」としみじみ。前山たちに「楽しかったな」と投げかけると、前山らは「楽しかったです」と声を揃えた。