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チェ・ミンシク、映画人生を振り返り「以前にも増して仕事を愛するようになった」『破墓/パミョ』ロングインタビュー

クランクイン! / 2024年10月22日 18時0分

――確かに、今回の来日の様子を見たり、実際にインタビューをしたりしてみて、なんとなく伝わってきました。『破墓/パミョ』の撮影中も、皆さんと和気あいあいと過ごされたのでしょうか?

チェ:もちろんそうです。映画の撮影現場っていうのは本当に大変なんですね。肉体的にも精神的にも敏感になってしまいますし。私の仕事のスタイルとしても、撮影現場では、どんな感情も逃してはいけないと思って常に敏感になっているんですね。映画って順番通りに撮影できないこともあって、最後のシーンを最初に撮ったり、最初のシーンを最後に撮ったりとか、いろいろあるんです。撮影中の数ヵ月間は、そういうことをずっと頭の中で計算していなければならないので、なおさら集中力を途切らせるわけにはいかなくて大変なんですね。

でも、大変な現場ではあるんですけど、それを感情として外に出したり、苛立ちをぶつけたりするようなネガティブな状況になることは、決して作品のためにはなりません。ディテールにこだわって、繊細な感情を逃さずに演技をしないといけないんですけど、そんな中でも、撮影現場は気楽な気持ちでいられる場所でないといけないと思うんです。お互いに何でも話し合えるような、そんな雰囲気になるようにいつも意識しています。

◆チェ・ミンシク流、演技のスタイル「小雨に服が濡れているような状態」


――よく、俳優さんによって、本番に入る直前まで、ぜんぜん別のことをしていても、本番になると、急にスイッチが入る人がいたり、本番前には集中している人もいたりすると聞きます。チェ・ミンシクさんはどのようなタイプですか?

チェ:俳優さんによって各自のスタイルがありますね。私の場合は、撮影に入るまでは、「小雨に服が濡れているような状態」とでも言いましょうか、ずーっと役について考え続けてはいるんですね。

試験勉強みたいに、根を詰めて集中しているという感じではないんですが、頭の中で、ずっと考えが巡っている状態なんです。

この役は、なぜこんなことを言ったんだろうか、なぜあの人を殺してしまったんだろうか、なぜあの人を裏切ったんだろうか、この人は今までどんな人生を歩んできたんだろうか…などということをずっと考えています。

作品の中の出来事っていうのは架空の出来事ですよね。キャラクターもまた架空なんですけど、そのキャラクターを信じて演技をするためには、その人物を深く理解する必要があると思います。多くの人たちが想像するキャラクターと違うキャラクターを無理に演じようと思っているわけではないんですけど、細かいところを見逃してはいけないとも思います。

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