ケラリーノ・サンドロヴィッチ×緒川たまき「ケムリ研究室」、第四弾公演に古田新太、水野美紀ら参戦
クランクイン! / 2024年11月6日 17時0分
ケラリーノ・サンドロヴィッチ×緒川たまきのユニット「ケムリ研究室」の第四弾公演が、『ベイジルタウンの女神』の再演に決定。古田新太ら新たなキャストや水野美紀ら続投キャストを迎え、2025年5️月から東京・兵庫・福岡・愛知・新潟にて上演する。
劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきが2020年に始動した演劇ユニット「ケムリ研究室」。第一弾『ベイジルタウンの女神』(2020)、第二弾『砂の女』(2021/原作:安部公房)、第三弾『眠くなっちゃった』(2023)とコンスタントに活動を続けている「ケムリ研究室」が、このたび第四弾公演として『ベイジルタウンの女神』の再演を発表した。初演時、コロナ禍での客席数制限もありチケットが争奪戦となった本作は、当初から再演を期待する声が多かった。このたび新たなキャストを迎え、待望の再演がいよいよ実現する。
『ベイジルタウンの女神』は、お嬢様育ちの女社長(緒川)が貧民街「ベイジルタウン」の再開発を巡って賭けをすることから巻き起こる寓話的な喜劇。個性あふれる登場人物たちの活気に満ちた会話の応酬、流れるようなステージング、アニメーション映像、ドラマティックな音楽が多幸感満載の世界を作り上げ、貧困層と富裕層の格差の問題など人間社会の本質的なテーマも秘めたウェルメイドなロマンティック・コメディだ。
出演には緒川のほか、シリアスからコメディまで縦横無尽に行き交う劇団☆新感線の看板俳優・古田新太が、初演で仲村トオルが務めたベイジルタウンに住む乞食“王様”役を新たに演じる。また坂東龍汰、藤間爽子ら確かな演技力で注目を集めるフレッシュな顔ぶれが参加。さらに小園茉奈、後東ようこ、依田朋子、中上サツキ、秋元龍太朗が新たに出演する。初演から続投の水野美紀、山内圭哉、尾方宣久、菅原永二、植本純米、温水洋一、犬山イヌコ、高田聖子とともに強力なキャストが集結した。
再演決定にあたり、ケムリ研究室(ケラリーノ・サンドロヴィッチ+緒川たまき)は「これまでになくハートウォーミングでハッピーな今作は、我々にとってもかけがえのないものです。この度の再演では、さらにパワフルに、さらにチャーミングな味わいとなるよう、今からあれこれと画策中。早くもワクワクしております。初めての方も、初演をご覧下さった方も、どうぞご期待ください」とメッセージ。
古田は「いつだったかケラっちとたまきちゃんに『ケムリ』に出てくれないかと言われた。『いいよー』と軽く答えたがその時ケラっちが「ごめーん古ちんの苦手ないい話だけど」と言った。そうなのだおいらはいい話が苦手なのだ。いつも下品で感じの悪いお芝居ばかり考えている。大丈夫なのかおいら『いい話』。古ちん60才の年にいまさらのチャレンジである」とユーモラスにコメント。
高田は「ベイジルタウンは夢のように素敵で優しい場所でした。あの緊張感溢れていた時期に、この作品に関われて救われました。今回も心から楽しみです」と語っている。
『ベイジルタウンの女神』は、2025年5月6~18日まで「世田谷パブリックシアター」、2025年5月に「兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール」と「久留米シティプラザ ザ・グランドホール」、2025年6月に「穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール」と「りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場」にて上演。東京公演チケットの一般発売は、2025年3月を予定。
※ケムリ研究室、古田新太、高田聖子のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■ケムリ研究室(ケラリーノ・サンドロヴィッチ+緒川たまき)
コロナが蔓延し始めた年、人恋しさも手伝ったのでしょう、ケムリ研究室の旗揚げ公演は、誰もが多幸感を感じられるコメディを目指しました。これまでになくハートウォーミングでハッピーな今作は、我々にとってもかけがえのないものです。
この度の再演では、さらにパワフルに、さらにチャーミングな味わいとなるよう、今からあれこれと画策中。早くもワクワクしております。初めての方も、初演をご覧下さった方も、どうぞご期待ください。
■古田新太
さてさて「ベイジルタウン」である。いつだったかケラっちとたまきちゃんに「ケムリ」に出てくれないかと言われた。「いいよー」と軽く答えたがその時ケラっちが「ごめーん古ちんの苦手ないい話だけど」と言った。そうなのだおいらはいい話が苦手なのだ。いつも下品で感じの悪いお芝居ばかり考えている。大丈夫なのかおいら「いい話」。古ちん60才の年にいまさらのチャレンジである。
■高田聖子
ベイジルタウンは夢のように素敵で優しい場所でした。あの緊張感溢れていた時期に、この作品に関われて救われました。今回も心から楽しみです。
ただ…あの、かっこよくてそこはかとない面白さが堪らなかった王様が、あの、極悪で節操なく面白いあの先輩に代わって、あの優しい街が悪の巣窟になってしまうのではないかと心配しています。それはそれでいいのですけれどね。
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