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元宝塚月組トップスター・月城かなと、初コンサートは「退団して変わっていく過程を楽しんでもらう場に」

クランクイン! / 2024年11月16日 7時0分

――退団から3ヵ月ほど経ちますが(取材当時)、現在はどのような日々を過ごされていますか?

月城:時間に余裕ができたので、時間に追われずに、自分のやってみたいことができています。すごくありがたいなって思いますし、でも、なんていうか、中身はあまり変わらず過ごしていると思います。

◆港ゆりか先生と、宝塚という枠を超えたものを一緒に作りたい


――今回のコンサートは月城さんともご縁のある、港ゆりかさんの構成・演出・振付となります。

月城:まさか港先生に振付だけでなく、演出もお願いできるとは思っていなくて。快く引き受けてくださって、とてもうれしかったです。港先生の作る世界観が満載のコンサートになると思います。

――港さんの振付にはどんな印象をお持ちですか?

月城:3回ほどご一緒しているのですが、それがお芝居の中のナンバーなのか、ダンスナンバーなのかでも全然違った振付をされる。でも、いつも歌詞に寄り添ってくださるんですよね。私が歌う歌詞に必ず合った振りを付けてくださるので、気持ちの流れが途切れずできたり、逆にその振りに助けられて、歌詞の意味がまた自分の中でよく理解できたりする印象があります。

――今回のコンサートのタイトルは『de ja Vu』。どんな意味が込められていますか?

月城:港先生から、『de ja Vu』はどうかとご提案いただきました。そこに込められた本当の意味はたぶん先生の頭の中にあって、お稽古をしていくうちに私たちも分かってくると思います。でも、この言葉には、懐かしく感じることや、経験したような気がするとか、いろんな意味があるので、コンサートのどの部分でそれを感じていただけるかは、きっと観てくださる皆様それぞれだと思うんです。ちょっと懐かしい気持ちになるのか、ずっと想像して観たかったものがそこにあるっていう『de ja Vu』なのか。いろんな意味の込められたタイトルなんじゃないかなと想像しています。

今回、構成・演出すべてお任せしているんです。自分で考えるというのも一つの方法かなと思うんですけど、自分で考えると可能性が狭まっちゃうかなと思いまして。港先生が作る世界を存分に楽しみたいなと思いましたし、逆に先生が宝塚で私を担当してくださった時に、宝塚という制約の中ではできなかったもの、その枠を超えたものを、一緒に作りたいなとも思ったんです。お話したことといえば、好きな色とか、どんな曲が好きかとか、そのくらいで。それをもとに先生が考えてくださったので、それを楽しみにしている段階です。

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