カニエ・ウェスト、暴行と不適切行為で訴えられる

　元従業員などから告発が続いているカニエ・ウェストことイェ。この度新たに、モデル発掘リアリティ番組『America’s Next Top Model』に出演したことでも知られるモデルのジェニファー・アンから、暴行と不適切行為で訴えられた。

　JustJaredによると、ジェニファーは現地時間11月22日、2010年にリリースされたラ・ルーの楽曲「In for the Kill」のMV撮影に参加した際、カニエから暴行を受けたとして、損害賠償を求めて訴訟を起こしたそうだ。

　Rolling Stoneが入手した訴状には、撮影現場でカニエがジェニファーの首を絞め、オーラルセックスを示唆するように、指数本を彼女の喉に突っ込んで出し入れした様子が記されているそう。彼女は一瞬気を失い、解放されたときには、唾液でメイクがドロドロになっていたそうだ。その間彼は、「これは芸術だ、俺はピカソのような存在だ！」と叫んでいたという。

　彼女は声明で、「音楽やエンターテイメント産業に従事する女性たちは、性的暴行の対象とされ、何年もの間、声を上げることも、変化を起こすことも出来ずにいました」とコメント。「女性にとって危険な場所です。我々はエンターテイメントの世界では基本的にモノ扱いなのです。業界は、我々を被虐的な立場の置くことで、繁栄してきました。法に訴えること以外に、性暴力のサバイバーたちが成す術はありません。法の下、加害者たちが責任を負うよう願っています」と語った。

　カニエは10月初めにもフィクサーとして働いていた元従業員から、精神的苦痛と報復行為、労働法違反で訴訟を起されており、また4月には、別の元スタッフから「酷い差別とハラスメント、報復行為」を受けたとして訴えられている。