染谷将太、今年出演映画8本が公開 役回りが変化した30代は「柔軟に生きていきたい」
クランクイン! / 2024年12月7日 7時0分
◆12年続く『ドクターX』のチームワークを体感
米倉涼子とは初共演。「とても優しくて、たくさん声をかけてくださいました。とてもチャーミングであり、現場にいる皆さんに愛されていて、素敵だなと思いました。役と作品に力強く向かっていく姿がカッコイイなとも思いました」と印象を語る。「初めてお会いした時に『お手柔らかにお願いします!』とおっしゃって。『いやいやいや、こっちのセリフです』と」と笑いながら、「初日とか、『あ、大門先生だ』『あ、あのオペ室だ』という感じになっちゃったので、いかに堂々とそこに立てるかということもすごく意識しました」と『ドクターX』の世界観を満喫した。
本作でも、西田敏行さん、遠藤、勝村、鈴木らおなじみのメンバーの軽妙なやりとりは見どころのひとつ。「西田さんがアドリブで素敵なセリフをどんどん足されるんですね。どんどんどんどん、その場のお芝居が豊かになっていって」と回顧。「それにチームワークもすごくてですね。皆さん、西田さんのアドリブにどんどん乗っかって、会話が膨らんでいくんです。自分は笑ってもいけないですし、どちらかというと、いいところで自分のセリフでアドリブを切らなきゃいけない。台本の本線に戻すという役割だったんですけど、あのやりとりはずっと見てられちゃうんです。その場にいられて、西田さんとアドリブで掛け合えたのがうれしかったですね」と貴重な経験を重ねたようだ。
岸部一徳が演じる晶とのシーンも印象的だ。「自分の役がわりと怒りや敵役としての暴走が多く、(そういった感情を)一徳さんにぶつける場面が多かったんです。一徳さんの揺るがない佇まいといいますか、寛大さといいますか、器の大きさで全部受け止めてくださるんですよね。自分がどんなに暴れても成立するといいますか、包み込んでくださるので、シーンに説得力が生まれました」と感謝する。
年齢を下から数えたほうが早い現場は久しぶりで新鮮だったのでは?と聞くと、「大人に囲まれていることが多かったので、そこはそんなに(笑)」と笑顔を見せ、「先輩の方がたくさんいらっしゃる中で、自分がずっと生意気な芝居しているので緊張しました。でも、みなさんが自分にそういう目を向けてくださったので、サイコパスな敵役にしてくださったと思っています」。
◆今年8本の出演映画が公開 30代に入って役回りに変化
2024年公開の映画に8本出演。来年にも主演映画の公開が控えるなど、最近の活躍は目を見張るものがある。『サンクチュアリ ‐聖域‐』や『地面師たち』、『ブラッシュアップライフ』など話題作への出演も続き、いまや“ヒット作に染谷将太あり”という印象だ。「たまたま公開時期が今年に重なったっていうだけです」と謙遜するが、「たぶんきっと30代に入って、今まで自分がやれなかった役もやれるようになってきたというのはあるのかもしれないですね。20代の時とは違う役回りをいただけるタイミングがすごく増えてきてはいます。今回もそうですし、驚きといいますか新鮮で、また新たな気持ちで楽しませてもらっています」。
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