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天海祐希「すごいメンバーばかりで、どこを見ても面白い」 チェーホフ初挑戦の『桜の園』開幕

クランクイン! / 2024年12月9日 17時30分

『桜の園』舞台写真

 天海祐希が主演を務め、ケラリーノ・サンドロヴィッチが上演台本・演出を手掛ける舞台『桜の園』が、12月8日に東京・世田谷パブリックシアターにて開幕。併せて、熱演する天海などを捉えた舞台写真のほか、天海、共演の井上芳雄、ケラリーノ・サンドロヴィッチのコメントが到着した。

 帝政ロシア末期を舞台に、没落してゆく貴族社会と人間たちをみつめた悲喜劇を世に遺した劇作家アントン・チェーホフ。ある者は過去の栄華にしがみつき、ある者は新しい時代を夢見て前へ前へと歩み始める…。そんな人々の姿を描き、いつの時代にあっても観る者の心をざわつかせてきたのが、チェーホフ四大戯曲(『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』)だ。

 その四大戯曲に、鬼才ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が独自の視点から上演台本と演出を手がけ、真っ向から取り組もうと2013年にスタートしたのが、本シリーズ【KERA meets CHEKHOV】。それから足かけ11年、いよいよその最終章である『桜の園』東京公演が12月8日に開幕の日を迎えた。

 この最終章を彩る俳優陣は、主演の天海祐希をはじめ、井上芳雄、大原櫻子、荒川良々、池谷のぶえ、峯村リエ、藤田秀世、山中崇、鈴木浩介、緒川たまき、山崎一、浅野和之、といったそうそうたる顔ぶれ。KERAと共に、充実の布陣が総力でシリーズ集大成公演に臨む。

 19世紀末のロシア。桜の木々に囲まれた、もはや没落している貴族の屋敷に、長く外国に滞在していた女主人ラネーフスカヤ夫人(天海)が、迎えに行った娘のアーニャ(大原)と家庭教師シャルロッタ(緒川)と共に数年ぶりに戻ってきた。兄のガーエフ(山崎)、留守中の屋敷を切り盛りしていた養女のワーリャ(峯村)や老僕フィールス(浅野)は再会を喜ぶが、実は屋敷の財政は火の車…。

 この家の元農奴の息子で、今は商人として頭角を現しているロパーヒン(荒川)は、かつての主家を救おうと救済策を提案するが、ラネーフスカヤ夫人やガーエフは現実に向き合えず、浪費を繰り返す。そんなことを知ってか知らずか、隣の地主ピーシチク(藤田)は借金を申し込む。

 屋敷の事務員エピホードフ(山中)は、小間使いのドゥニャーシャ(池谷)に求婚しているが、当人は外国帰りの夫人の従僕ヤーシャ(鈴木)に夢中だ。そして、夫人の亡き息子の家庭教師だった大学生トロフィーモフ(井上)は、来るべき時代の理想像を、アーニャに熱く語っている。

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