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中盤まで世界観ふせた『全領域異常解決室』、異例構成に悩むP 脚本家・黒岩勉は「焦るな」

クランクイン! / 2024年12月11日 6時0分

――黒岩さんとしては「見せちゃったんだ」といった思いは。

黒岩:大野さんたちは、早め早めにこの世界観の広さを匂わせたいと言ってました。予告編に関しては僕としてはお任せするしかありませんが、みなさんの反応を見ていると、よかったんだなと。

――FODで1話先行配信をしたり、Netflixでも放送済みの回を追うことができます。全体の展開を考えていくうえで、配信の存在も大きいですか。

黒岩:10年前ではこうした仕組みは難しかったかもしれませんね。今回は5話まで付いてきてくれた人に、5、6、7話とすごく深いところまで刺さっていく仕組みにしようと決めました。

■「僕も神です」セリフは必然 説得力が伴ったのは藤原竜也だからこそ

――それにしても「僕も神です」はしびれました。すごいセリフです。

黒岩:これを言わせてやろうみたいなのはなくて、必要なセリフだっただけですが、ただ、今回、藤原さんじゃないと成立しない企画ではありました。必然でありつつ、なかなかハードルの高いセリフですからね。神様だと言われても「えー!」とはならない助走を5話までにつけたつもりです。とはいえ演じる人に説得力がないと成立しない世界観。だから藤原さんに決まったときは「いける」と初めて思えましたし、すごく嬉しかったですね。この構成で引っ張れると思えたのも、藤原さんだったからです。

――かなり話題になりました。

黒岩:実は僕のイメージだと、もう少しコメディになる可能性もあるかなと思っていたんです。「僕も神です」と言った後の小夢(広瀬アリス)のリアクションも含めて、くすっと笑えるところになるかもしれないと。それが「ああそうですね」というものすごい説得力だった。こちらが想像した以上の感じに仕上がって来るのは、ドラマならではです。

――あらためて、藤原さん演じる興玉雅のキャラクターに求めていたことを教えてください。

黒岩:まず捉えどころがない。神様ですからね(笑)。特に興玉は捉えどころがなくて、すごく風流で余裕があるんだけど、つかみどころがない。同時になにか深いところを考えているんじゃないかという…すごく難しいことをお願いしました。でもそれをやれちゃうのがすごいですよね。

大野P:藤原さんには唯一無二の存在感と説得力があります。セリフに曖昧さも残しつつも、そのキャラクターが存在していることに説得力を持たせてくださる。過去にもみなさんの心に残る名シーンや名場面を数々作ってきていらっしゃいますが、藤原さんなら、今回もそれらをさらに覆すような面白いシーンを作ってくださるだろうと思いました。

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