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ムファサとスカーの運命は必然だった? 尾上右近&松田元太が語る『ライオン・キング:ムファサ』

クランクイン! / 2024年12月21日 11時30分

――オーディションを受ける機会はお二人とも少なくなってきていると思うのですが、だからこその緊張はありましたか?

右近:舞台も歌舞伎もオファーをいただくので、僕はオーディションの経験がほとんどないんです。なので「絶対に受かりたい」という気持ちで、できるだけの準備をしました。でも、受けている最中はうまくいったと感じたのですが、帰り道にはもうダメかもしれない気がして…。結果が出るまでの期間すごくモヤモヤしていました。『ライオン・キング:ムファサ』の広告が流れた時は目をそらし、僕じゃない人に決まってから映画を見に行った時にきっと落ち込むだろうから、その場合のリスクマネジメントまでしました(笑)。オファーをいただく瞬間が一番幸せだと思っているのですが、オーディションを経ての出演決定は、もう一段階うれしさが違いました。

松田:僕もオーディションは受からないものだと思っていて、今までのドラマのオーディションを振り返っても、ダメなんだろうなと悔しさを覚えていました。今回のオーディションの準備は、あまりたくさんのことはできなかったのですが、曲をずっと聴いて、タカに寄せて歌えたらいいなと考えながら、自分なりのディズニー感やライオンみを入れてみようかなと試行錯誤しました。合格した時は自信にもなったし、良い経験ができました。それでもやっぱりオーディションは怖かったです。

――ドキドキのオーディションを経て挑戦した収録は、初めてならではの新鮮さや発見はありましたか?

松田:ものすごく良い経験をさせていただいて宝物のような時間だったんですけど、口の動きのタイミングを合わせなきゃいけなかったりとすべきことがたくさんあって、自分の思い通りの仕上がりになっていないこともあり、「なんでできないんだ。全然ダメじゃん」と悔しい瞬間がたくさんありました。でもスタッフさんにいろいろとサポートしていただきながら、時間はかかってしまったんですけど、ぐちゃぐちゃになりながらも当たって砕けろで何度もトライしました。初めての経験だったのですが、見てくださる人がたくさんいると思うとそんなことは通用しないというか…。だからこそ「絶対に良いものを届けないといけない」という責任があるし、それを果たせたらいいなと思います。

右近:僕も難しいのと飲み込みの遅さがあって、当たって砕けて、何度もやり直す収録でした。秒数に追われて、最初はセリフをただ読み上げるだけになってしまって、画を見る余裕もなく、自分の感覚を出したり、力を抜いたりということもできない時間が長く続きました。それでも監督が付き合ってくださって。いつもお仕事の時には「呼んで良かった」と思ってもらいたい気持ちが強いのですが、今回もなんとかしてやり遂げたいという思いで挑みました。

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