1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

『鬼滅』『【推しの子】』だけじゃない! 激動の2024年アニメで話題をさらった傑作

クランクイン! / 2024年12月28日 7時0分

 7月期は、芸能界の表と裏に切り込むヒット作『【推しの子】』の第2期が放送。エピソード12(第2期1話)で登場した鮫島アビ子が起こす騒動を起点に、母親アイと自身の死の真相を追うアクアたちを描きながら仕事の在りようやキャラクターの心情を緻密に表現した。同じく7月期の注目作『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』は、『魔法少女まどか☆マギカ』『Dr.スランプ』など他作品のオマージュをちりばめながら、シリーズ特有の言葉遊びや情報の濁流に視聴者を巻き込んでいった。

 このほか、『逃げ上手の若君』も個性豊かなキャラクターと劇的な展開を緻密な作画で描き、人気を博した。「キン肉星王位争奪編」から約30年ぶりの続編となる『キン肉マン 完璧超人始祖編』、1970年代に放送された永井豪原作のテレビアニメ『UFOロボ グレンダイザー』をリブートした『グレンダイザーU』など、往年の有名作品もアニメ化された。

■ジャイアントキリングなるか 『ダンダダン』圧倒的勢い

 10月期は『ドラゴンボールDAIMA』『シャングリラ・フロンティア 2nd season』など、放送前に人気シリーズの続編や新作が期待されるシーズンに。また『らんま1/2』は、再アニメ化が発表された際に原作の過激な表現をどこまで再現できるのか注目された。しかし放送開始後にそれら期待作を脅かす存在としてファンの心を掴んだのが、初のアニメ化作品『チ。―地球の運動について―』と『ダンダダン』の2作品。

 『チ。』は、『パプリカ』『ワンパンマン』『葬送のフリーレン』などを手掛けたマッドハウスが制作を担当。思想弾圧が激しい中世を舞台に“信念と命を懸けた地動説の証明”を描く本作では、登場人物の拷問や死など過激なシーンや細かな伏線が多く、視聴に脳と心の準備を要する。それでも真理の探究者たちが文字通り命を投げ出し、死後に信じる天国すら放棄して“知る感動”を守る姿は美しく、視聴のハードルを軽々と飛び越えてくる圧倒的な吸引力で覇権アニメと推す声も多い。

 対する『ダンダダン』は、宇宙人を信じる男子高生が、霊媒師の孫にあたる女子高生とともに妖怪に奪われた“金玉”を取り返す破天荒なストーリーを展開。第1話から下ネタ満載だが、有無を言わさぬ笑いの渦にアニメファンを巻き込んでいった。しかしコメディ一色ではなく、第7話に登場した怪異“アクロバティックさらさら(通称アクさら)”の過去回想では残酷な運命を辿る親子の愛情を描き、それまでの印象を覆すことに。腕に刺さっていたガラス片など丁寧な伏線描写も視聴者の涙を誘った。10月期という時期的な影響もあるが、2024年の全作品を喰いかねないほどの作品のパワーと勢いを見せた本作、すでに第2期の制作も決定している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください