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『モアナ2』日本人スタッフに聞く 「ディズニーで働きたい」の夢をかなえたプロセス

クランクイン! / 2025年1月8日 8時0分

 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの本部がある米ロサンゼルスと、園田が働くカナダのバンクーバーは時差がないため、仕事も円滑に進むそう。「1日に1回は必ずデイリーと呼ばれる監督さんにショットを見せる機会があるんです。そこで監督さんと話し合ったり、LAで働くアニメーターさんとはチャットでやり取りをしています」と仕事の裏側を明かす。

 前作から3年が経った本作でモアナは19歳に成長。こだわりのポイントを聞いてみると「前作でもかっこいいアクションシーンがあったのですが、今回成長してヒーローのような動きができるようになったので、女性のアスリートの方の動きやかっこいいポーズを参考にしました。わたしはあまり運動神経が良くないので、自分でリファレンスを撮るとあまりかっこよくならないんです」と笑う。

 そんな園田のこだわりが詰まったシーンの1つが、冒頭のモアナの登場シーン。モアナが岩を乗り越えて、オールを地面につけながら着地し、ジャンプして岩を渡っていく2つのショットを手掛けた。1つのショットを手掛けるだけで、約2週間ほどかかるのだという。実に緻密な作業だ。

 冒頭のシーンの全体のオーダーは「アクションをかっこよく見せたい」だったそう。成長を経て「こんな動きもできるようになった」と示すためにも、「とにかくかっこいいポーズ」が必要だったという。「パッと見ただけでもクールな印象を持っていただきたかったので、どのコマで止めてもかっこよくなるように心がけて作りました」と明かす。

 さらに『モアナと伝説の海2』を楽しむべく、アニメーターならではの注目ポイントも聞いてみた。「わたしはVFXに携わってきたバックグラウンドがあるのですが、本作には2D出身の方やカートゥニーな作品に携わってきた方もたくさん参加しています。それぞれの強みや個性が各ショットに込められているので、すごく個性豊かで魅力的です。そういう点を楽しんでいただけたらうれしいです」と語る。加えて「モアナがおばあちゃんから教わった、いくつになっても挑戦するという精神は、わたしたちが映画を作っている中でも気にかけている部分なので、そんなテーマも感じ取りつつ、笑って楽しんでいただけると幸いです」と話す。

  「自分が何者か」に気付いた前作から3年が経ち、新たな迷いと葛藤を抱えて、再び冒険に挑むモアナを描く『モアナと伝説の海2』。作品からはもちろん、それを手掛けたアニメーターの園田からも、夢と未来を追う勇気をもらえた気がした。モアナとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの精神は、2025年が始まった今、新たなスタートを切るための背中を押してくれるかもしれない。

 映画『モアナと伝説の海2』は全国公開中。

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