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三吉彩花&齊藤京子「縦型映画」に魅せられる 「日常を豊かにする上で必要」

クランクイン! / 2025年1月18日 7時0分

三吉:普段からSNSや動画プラットフォームは仕事のツールとして使いますし、TikTokはわたし自身の日常にもあふれています。ショートドラマや縦型映画は、自分の日常を豊かにする上で必要なコンテンツなので皆さんにもその魅力を知っていただきたいですし、わたし自身ももっとたくさんの良い作品に出会いたいです。

齊藤:スマートフォンの縦型画面は皆さん普段からなじみがあると思うのですが、横型の従来の映画とは違った、縦型ならではの迫力があると感じました。映画のように大スクリーンではないのに、迫力を感じられるのは縦型映画ならではの魅力じゃないかと思います。

――俳優目線で見た縦型映画はいかがでしょうか? 横が映らないという制約を生かせるかが鍵になりそうです。

三吉:縦型の映像でお芝居をしたことはないのですが、スマートフォンで雑誌の表紙を撮影したことがありまして、その時も画角や縦ゆえのインパクトの持たせ方がすごく難しかったのを覚えています。いつも使っているスマートフォンで撮る方が普通のカメラよりも結構難航して…。静止画でさえこれだけ難しいのに、さらにストーリーや起承転結を作っていくのは難易度が高そうです。でもすごくやりがいを感じるだろうなと思って、個人的には興味があります。基本的にどんなお芝居でもできると思うのですが、縦型であることを考えると、カメラをただ見つめるという役が面白そうです。一言もしゃべらず、ただずっとカメラ目線の女…。

――想像しただけで最高です。齊藤さんはやってみたい役はありますか?

齊藤:やってみたい役とはまた違いますが、アニメーション作品でアフレコに挑戦してみたいです。お芝居のお仕事も大好きなのですが、今までの声のお仕事をさせていただいた際も毎回すごく楽しくて。今回主演を務める作品が、実写かアニメーションなのかはまだ分からないのですが、実写だったら一寸先はおじさんにとって初の実写作品になるので、どちらもとても楽しみです。

――年々応募作品のクオリティーと知名度が上がっていく「TikTok TOHO Film Festival」ですが、今回の授賞式を見て、「来年こそは」と考えているクリエイターさんもいらっしゃると思います。最後に未来のクリエイターさんの背中を押す一言をお願いします。

三吉:今回の授賞式でしんのすけさんがおっしゃっていたように、4回開催されている中で、今年は多数のアニメーションがファイナリスト作品に選ばれていて、“今年の色”を感じる映画祭だったと思います。4年の間に時代の変化があり、クリエイターさんたちにもさまざまな変化があったのだろうと想像します。まだまだいろんなジャンルでの可能性が秘められているのではないかなと思いますし、スマートフォン1つで見られるというトライのしやすさもあるかなと思うので、たくさんの方にいろんな作品を楽しく作っていただけたらうれしいなと思います。

齊藤:映画といえば、映画館で見る横型のものを想像される方も多いと思うのですが、SNSの普及とともに、縦型映画の時代がどんどん進んでいくと思います。まだ「TikTok TOHO Film Festival」は4回目ですし、わたしたちも挑戦を続ける気持ちでいるので、皆さんも前向きに応募していただけたらと思います。

(取材・文:阿部桜子 写真:高野広美)

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