丸の内TOEI、7月27日に閉館決定 北大路欣也、吉永小百合、舘ひろしがコメント寄稿
クランクイン! / 2025年1月16日 18時0分
東映最後の直営映画館である「丸の内TOEI」(東京都中央区銀座3丁目)が、東映本社の入る東映会館の再開発に伴い、7月27日をもって閉館することが発表された。
丸の内TOEIは、1960年9月20日に竣工した東映の現本社ビル「東映会館」に、「丸の内東映」と洋画封切館である「丸の内東映パラス」としてオープン。開館公演は二代目大川橋蔵主演の『海賊八幡船』(監督:沢島忠)。2004年に名称を「丸の内TOEI」に統一、現行の2スクリーン体制で、東映最後の直営館であるとともに、日本最後のロードサイドシアターとしても愛され続け、自社作品の興行やイベントにとどまらず、銀座地区、ひいては映画業界全体の盛り上げにも寄与してきた。
本日1月16日、丸の内TOEIの正式な閉館日〔最終営業日)を7月27日とすることが、同劇場で行われた「東映ラインナップ発表会」の中で東映の吉村文雄社長よりアナウンスされた。発表に際し東映は、丸の内TOEI閉館に向けた関連事業を、同劇場を所管する映画興行部のみならず、社内各部署を横断したメンバーによるチーム編成で“全社プロジェクト”として進めていくことも表明。
国内大手の映画配給会社が持つ最後の直営館「丸の内TOEI」の64年10ヵ月という長い歴史のグランドフィナーレを彩る閉館プロジェクトのコンセプトは、劇場へかかわる全ての人への感謝と、「映画館で映画を観る」ことの大切さを改めて訴求すること。併せて解禁された「丸の内TOEI閉館ビジュアル」には、開業時と現在の同館が向かい合わせでデザインされ、爽やかな7月の青空に舞う紙吹雪が、惜しまれながらも「さよなら」と去りゆく潔さを表現している。
閉館プロジェクトにまつわる各種イベントは今春ごろよりスタートし、東映の名作が丸の内TOEIのスクリーンで続々と上映される予定。
数々の東映作品にも深いかかわりを持つ俳優からは、閉館を惜しむコメントが寄せられた。
北大路欣也は「私も幾度か作品を通して劇場の舞台でファンの皆さまと交流をさせていただき、楽しい時間を共有できたことは嬉しい思い出です。皆様、本当に有り難うございました。多謝再見!」とコメント。
吉永小百合は「公開中に、お客様の反応を知りたいと、そーっと後部の席に座ったこともありました。映画の本来の楽しさを知る、大切な大切な直営の劇場が無くなってしまう……悲しいです。感謝の思いでいっぱいです」としている。
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