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映画『長崎―閃光の影で―』8.1公開決定 被爆者救護にあたった若き看護学生少女たちの“青春”描く

クランクイン! / 2025年1月17日 7時0分

 監督・共同脚本を務めるのは、自身も長崎出身の被爆三世である松本准平。いつか原爆を題材にした映画で戦争の愚かさについて描き、平和を訴えたいというかねてよりの願いが、長編6作目となる本作で実現した。松本監督は公開決定に際し、「被爆した亡き祖父のこと、見守り育ててくれた多くの被爆者の方々に想いを馳せながら、この映画に取り組みました」とコメントを寄せている。

 プロデュースを手掛けるのは、長崎原爆投下の前日を描いた黒木和雄監督の名作 『TOMORROW 明日』のプロデューサーでもある鍋島壽夫。『TOMORROW 明日』のその先へと続く原爆投下“後”の物語を今こそ語るべきである、という強い思いは、松本監督との出会いにより結実した。

 映画『長崎―閃光の影で―』は、 7月25日より長崎先行公開、8月1日より全国公開。

※キャスト・監督からのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■菊池日菜子(田中スミ役)

どれだけ資料を読もうとも、どれだけ想像を膨らませようとも、当時に辿り着けない不安と闘う日々。

これまでのお芝居で得た経験のどれにも、安心できる材料はありませんでした。

そんな中で自分にできることは考え続けること。

役者としてではなく1人の人間として在るべき時間を過ごすことができた、スミとしての記憶を丁寧に大切に抱えていたいです。

松本監督をはじめ、映画『長崎-閃光の影で-』に関わる全ての方々への感謝と敬愛を込めて、これからを精一杯生きていきます。

終戦から80年が経つ2025年の夏。

私たちが生きた1945年の夏をぜひ劇場で観ていただきたいです。

■小野花梨(大野アツ子役)

戦後80年。 この80という数字がどこまでも大きくなっていくようにと願いを込めてこの作品に関わらせていただきました。

目を背けたくなるような映像が、現実にあったという事実に向き合いながら今自分が生きていることの意味を考え続けるような日々でした。

■川床明日香(岩永ミサヲ役)

この作品に参加することは大きな責任を伴うとともに、私にしかできないものでもありました。

撮影中、ミサヲに心を託す瞬間に出会えたように思います。

役者としてこの瞬間に出会えたことは幸せでしたが、ミサヲとして感じた想いは誰にも感じてほしくないとも思いました。

この作品が私たちの今と未来について考えるきっかけとなりますように。

■松本准平(監督)

被爆した亡き祖父のこと、見守り育ててくれた多くの被爆者の方々に想いを馳せながら、この映画に取り組みました。被爆の傷跡を抱え、それでも生き、平和を祈り続けてきた故郷――僕はいつか、戦争の悲惨さと原爆の残酷さ、人間の愚かさと、素晴らしさを描く映画を作りたいと念願してきました。

あの閃光の痛みも、熱線や爆風、放射能の苦しみも、全て決してわかり得ませんが、1人ひとりのキャスト・スタッフの想像力と知性、感性、そして想いに支えられました。特に、原爆に直面した人間の身心を演じる という不可能へと挑み、見事に達成してくれた菊池さん・小野さん・川床さんに心からの敬意と感謝を捧げます。

核兵器は要りません。決して人類に似つかわしくありません。80 年前のあの日を二度と繰り返さないために、世界中のあらゆる戦争が無くなることを夢見て、本作が平和への想いを繋ぐバトンの一つとなることを祈ります。

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