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この綾野剛を見よ! 振り幅“エグい”キャラクター3選<本日誕生日>

クランクイン! / 2025年1月26日 7時0分

綾野剛

 本日26日に43歳の誕生日を迎えた綾野剛。2003年に『仮面ライダー555』で俳優デビューしてから今まで多数の映画やドラマに出演してきた綾野だが、その役の幅広さは他と一線を画す。演じる役が多ジャンルに及んでいるにも関わらず、SNS上などでは「綾野剛が出ている作品は間違いない」などと太鼓判を押す人も多い。今回は、そんななかでも特に“幅がすごい”、綾野が演じたキャラクター3つを紹介したい。

『コウノドリ』菩薩の笑顔で妊婦と赤ちゃんを救う医師

 切れ長のクールな目線が特徴的な綾野剛が、めちゃめちゃ優しい笑顔を見せてくれるのが、2015年に放送されたドラマ『コウノドリ』(TBS系)で演じた産婦人科医、鴻鳥サクラだ。

 サクラのもとを訪れる妊婦とその家族のストーリーを描く本作。温厚で優しくひょうひょうとしつつ、患者のことを一番に考えるがゆえに時に厳しい言葉も放つサクラ。同僚や患者からは頼られつつも、急なお産の対応をする間に大好きなカップ焼きそばを同僚に食べられてしまうなどどこか情けない一面もある。原作コミックを読了している筆者から見ても、綾野によるサクラはほぼ“本人”といっていいと感じる再現度だった。

 サクラといえば、医師のかたわら正体を隠しながらジャズピアニストとしても活動している。実は綾野は本作で、自らピアノを弾いている。まったくの素人だった綾野だが、作中では大人気ピアニストという設定に何らそん色のない音色を披露。綾野は出演が決まってから、本作の楽曲を担当したピアニストの清塚信也による指導の下猛練習を重ね、あのサクラの感情や物語を表すような美しいピアノ演奏を習得したというから驚きだ。

『MIU404』笑顔がかわいすぎる“犬系”刑事

 サクラよりもさらにニッコニコな綾野剛が見られるのが、2020年に放送されたドラマ『MIU404』(TBS系)。本作で綾野が演じた刑事、伊吹藍は、サクラのような優しく包み込む笑顔とはまた違う人懐っこい“犬”的な笑顔と、ピカイチな機動力が特徴的な“野生のバカ”(相棒・志摩一未談)だ。

 『コウノドリ』でも共演した星野源とダブル主演で臨んだ本作。脚本家・野木亜紀子が描くオリジナルストーリーで、あおり運転や違法ドラッグなど、放送当時世間をにぎわせていた社会問題を毎話扱い大きな話題を集めた。

 綾野が演じた伊吹は、彼に関わった警察関係者からはことごとく評判が悪い“問題児”。いつも明るく、所属する「第4機動捜査隊」での仕事を「誰かが最悪の事態になる前に止められる超いい仕事」と語る前向きな男だが、その育ちは貧しく、かつてはグレており何度も補導されていた過去を持つ。そんな、明るさの奥にくすぶる過去まで綾野は見事に表現した。放送から4年半が経つ今も多くの人から愛される伊吹。昨年、本作と同じ世界線の映画『ラストマイル』が公開され、伊吹と志摩が久々に登場してファンを喜ばせた。

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