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原田マハ原作『まぐだら屋のマリア 』ドラマ化決定! 尾野真千子&藤原季節がW主演

クランクイン! / 2025年1月17日 18時0分

ドラマ『まぐだら屋のマリア』主演の尾野真千子

 原田マハの小説『まぐだら屋のマリア』が、NHK BSP4Kにて尾野真千子と藤原季節のダブル主演でドラマ化され、全2話が3月29日21時から放送されることが決まった。

 全てを失い、人生の終わりの地を求めてさまよう料理人・及川紫紋がたどり着いたのは、首に傷を持つ謎めいた女性・有馬りあが働く、崖の上にたたずむ小さな食堂「まぐだら屋」だった-。

 物語の舞台は、 “尽果”(つきはて)という、空と海と雪が降り積もった道以外何もない架空の町。“尽果”にはなぜか命の消えかけた者がたどり着く…。死のうとしているのか、生きようとしているのか…。自らを追い詰め自死を覚悟した男・紫紋もその1人。しかし彼は、「まぐだら屋」で働くりあ(通称・マリア)と彼女の作る料理との出会いで「無償の愛」に救われ、「生き直す勇気」を得ていく。

 このドラマでは原田マハが原作で描いている、罪を負った者たちの「業と贖罪(しょくざい)と再生」をベースに「命の重さ」を描く。年々、軽んじられている傾向にあるように見えてしまう、「命」の存在。ひとつの命の火が消える、ということを重く捉え、「命のかけがえなさ」という、当たり前だけど現代において忘れられがちな大切なことを丁寧に紡ぐヒューマンストーリーを届ける。

 尾野真千子が演じる有馬りあ(マリア)は、着用している衣服から、首の傷が見え隠れしている謎多き女性。客から親しみを持って好かれている食堂のマドンナだが、その笑顔の裏には壮絶な過去がある。

 尾野は「久しぶりの雪国北海道での撮影です!楽しみでしかたありません。監督とはリアルというよりもファンタジーのようなものにしたいとお話しさせていただきました。私はリアルな話のものが今まで多いのでまた楽しみでしかたありません。ひとつひとつのお芝居を皆様の心に届きますように大切に頑張ります! 寒さにまけないぞ!!」とコメント。

 藤原季節が演じる及川紫紋は、東京の老舗料亭「銀華」で板前修業に励んでいたが、ある出来事をきっかけに “尽果” にある「まぐだら屋」にたどり着く。マリアや尽果の人々との関わりによって少しずつ気持ちに変化が現れていく。

 藤原は「僕の郷里でもある北海道の雪景色の中で、この喪失と再生の美しい物語を歩けることを大変嬉しく光栄に思います。大好きな俳優さんである尾野真千子さんとお芝居をさせていただけること、素晴らしいスタッフキャストの方々に囲まれて紫紋を演じられること、まるで自分の人生に起きるはずのなかった奇跡を生きているようです。プレッシャーもありますが、身の丈に合ったといいますか、立派でない僕自身が持つ等身大の魂で、この物語の銀世界に溶け込みたいと思います」としている。

 原作者の原田マハは「『まぐだら屋のマリア』は、傷つき、迷いながらも温かな手料理によって再生していく人々の物語です。どんな人生にも救われる瞬間があるーーマリア役の尾野真千子さんと、紫紋役の藤原季節さんが、演技を通して奇跡の瞬間を届けてくださることに期待しています」とメッセージを寄せた。

 特集ドラマ『まぐだら屋のマリア』は、NHK BSP4Kにて3月29日21時(前夜)、同22時29分(後夜)放送(全2話)。

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