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「男の子でよかったのう」――違和感&不気味さあふれる『嗤う蟲』本編映像

クランクイン! / 2025年1月20日 16時0分

映画『嗤う蟲』場面写真

 深川麻衣が主演、若葉竜也らが共演する城定秀夫監督最新作『嗤(わら)う蟲(むし)』より、村人たちの距離感の近さにどこか違和感を感じる本編映像が解禁。また、阪元裕吾監督やYoutuberのりん(「りんの田舎暮らし」)からコメントが到着した。

 本作は、現代日本の闇に隠されている”村社会”の実態を暴くヴィレッジ《狂宴》スリラー。『許された子どもたち』『ミスミソウ』の内藤瑛亮が脚本、『アルプススタンドのはしの方』で第42回ヨコハマ映画祭監督賞、第30回日本映画プロフェッショナル大賞監督賞を受賞した城定秀夫が監督を務める。

 田舎暮らしに憧れるイラストレーターの杏奈(深川)は、脱サラした夫・輝道(若葉)と共に都会を離れ、麻宮村に移住する。麻宮村の村民たちは、自治会長の田久保(田口トモロヲ)のことを過剰なまでに信奉していた。 

 夫婦は、村民たちの度を越えたおせっかいに辟易しながらも新天地でのスローライフを満喫する。そんな生活のなかで杏奈は、麻宮村の村民のなかには田久保を畏怖する者たちがいる、と不信感を抱くようになっていく。一方、輝道は田久保の仕事を手伝うことになり、麻宮村の隠された“掟”を知ってしまう。それでも村八分にされないように、家族のため“掟”に身を捧げることに…。

 解禁された本編映像では、主人公・杏奈が出産したことで村人たちが集まり、お祝いをするシーンから始まる。「よう頑張ったね」と声をかけられ笑顔を見せる杏奈だったが、「おめでとう」ではなく「ありがっさま」という感謝の言葉を連呼され少し違和感を憶えつつ、祝福を受け入れる。

 自治会長の田久保が「男の子で良かったのう」と言うと、杏奈は戸惑いながらも赤ちゃんを田久保の妻・よしこに抱かせるが、赤ちゃんが次々と別の村人たちに渡され、不安は大きくなるばかり。「もう仕事始めたんだら? 家事手伝うに」「頼った方がいいで」と言う村人に、「在宅仕事なので大丈夫です」と断るが、「赤ちゃんに何かあったら困るに」「必要なもんは届けてあげるに」と畳みかけられ、田久保が「敦夫は麻宮村の子だもんで」と声を上げる。その勢いに圧倒され、断れない夫・輝道を見て、杏奈の表情はさらに曇っていく。

 また、一足先に本作をご覧いただいた著名人総勢11名からコメントが到着した。阪元裕吾監督「仕上がり倒している田口トモロヲさんと杉田かおるさんが、関わりたくない村人そのものすぎて驚愕しました」や、りんの田舎暮らし「現代ではあり得ないはずの恐ろしい掟の数々は全て実在します」、沙さ綺ゆがみ「『嗤う蟲』は間違いなく今年最も恐ろしい映画の1本になるはずだ」など、“麻宮村”が日本のどこかに存在するのではないか、そんなリアルな人間関係・村社会の一面を描いた本作に絶賛コメントが続出した。

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