キャサリン妃のファッションを巡って論争が勃発 英王室が異例の声明を発表

　英王室が「最重要な家族行事や国家行事」を除き、妃の服装について詳細を公表しないと発表し、「キャサリン妃は彼女が注目する本当に重要な問題や人物、活動がフォーカスされることを望んでいる」と報じられ、物議を呼んでいるようだ。これを受け、英王室が異例の声明を発表した。

　公務で身に着けるファッションが度々注目を集め、纏ったアイテムの売り上げが一気に上がるなど、大きな影響力を持つ妃だが、Peopleによると、現地時間2月1日に、英Sunday Timesが「皇太子妃：装いではなく活動に注目して欲しい」と題した記事を掲載。妃の服装について詳細を公表することはないとする王室の基本姿勢を報じたところ、妃の服装がイギリスのファッション業界に良い影響を与えているとして、軽視するべきではないと、反発の声が上がっていたそう。

　これを受け、ケンジントン宮殿の広報担当者はPeopleに対し、「先週、皇太子妃の服装と、王室の彼女の服装に対する情報提供方法に関する記事について、数多くの質問を受けました」とコメント。「記事に引用されたコメントは私のもので、皇太子妃の発言ではないことを明確にしておきます」と述べ、「報じられたコメントは、皇太子妃に直接関係するものではありません。誤解のないように申し上げますと、皇太子妃の服装に関する情報提供の手法は、これまでと変わりありません」と続けたという。
　
　なお、王室の発表の通り、皇太子妃の服装に関する王室の方針は以前からあるもので、妃のファッションを伝える人気ファッションブログ『What Kate Wore』のスーザン・ケリーも、以前から妃の服装のソースを王室に頼ってはいないと話しているそう。それでも、彼女のようなファンや、メディアが妃の着用した服のブランドを探り当て、広く知られることになっている。スーザンは、あまり知られていない地元ブランドのアイテムなども着用するキャサリン妃が、英ファッション界に良い影響を与えていることや、ファッションをきっかけに妃の活動が広く知られるという側面があることも強調している。