『おちょやん』杉咲花が語る “同志”成田凌の安心感、“先輩”高畑充希の言葉
クランクイン! / 2020年11月30日 7時0分
抜群の演技力と存在感で頭角を現しキャリアを重ねてきた女優の杉咲花が、30日スタートのNHK連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合/月曜~土曜8時ほか)で朝ドラヒロインを務める。そんな杉咲自身が“同志”と呼ぶ成田凌との共演や、朝ドラヒロインの先輩・高畑充希とのエピソードなどを語ってくれた。
■朝ドラヒロインの先輩・高畑充希からの言葉
NHK連続テレビ小説第103作目となる『おちょやん』は、明治の末に大阪・南河内の貧しい家に生まれた少女・竹井千代が、奉公に出された道頓堀で初めて見た芝居に心を奪われ、女優の道を目指す姿を描いていく。千代を演じる杉咲自身は、幼少期から見てきたテレビドラマを通じて女優を志すようになったという。「1クールに放送されているドラマを全部見ているくらい、とにかくテレビっ子で。それが気付いたら自分でも演技をしてみたいなと思うようになっていました」。
テレビドラマが大好きだった彼女にとって、NHK連続テレビ小説の存在は特別だった。お気に入りの朝ドラ作品は『あまちゃん』で、「とても好きで見てました」という杉咲は、演技派若手女優としての評価を高めていた2016年、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に出演。主演の高畑充希ふんする常子の妹・美子を演じた。杉咲は10代で体験した初めての朝ドラの現場を「『とと姉ちゃん』の時は近くで高畑さんのお芝居をずっと見ていました。朝ドラは15分という短い時間の中で、いろんなことが起こります。短い時間の中でいろんな感情を伝える、高畑さんの表現力はとても勉強になっていました」と振り返る。
『とと姉ちゃん』への出演から4年、ヒロインとして朝ドラに帰ってきた杉咲。多くのキャストの中の1人だった4年前と、ヒロインとして作品をけん引する現在を比較して、「実際ヒロインを演じてみると、1日のリハーサルの量や、セリフの量に、毎回しびれますが、毎日スタジオに来て、スタッフさんと顔を合わせて、いろんなキャストの方々が来てという現場に常に携われるということが、すごくうれしいです」と充実感をにじませる。
重責をポジティブに乗り越えようとする杉咲に、朝ドラヒロインの先輩・高畑も電話でエールを送ったとのこと。「つい最近、電話したんです。“大変でしょう? 頑張ってね”と励ましていただきました。あと“おいしいご飯屋さん紹介するね!”とも言っていただきました(笑)」。
■同志・成田凌が撮影現場にいる安心感
大阪・南河内出身の千代を演じるにあたって、東京都出身の杉咲は約1年前から方言指導のもと、大阪弁の習得に励んでいた。「今まで方言のある役を演じる機会がほとんどなかったので、いつか演じられたらいいなという思いがずっとありました」と明かす。共演陣にはトータス松本や星田英利、名倉潤といった関西出身者が名を連ねている。特にトータスとは親子を演じるため、大阪弁での掛け合いも見どころ。「トータスさん演じるお父ちゃんとの共演シーンは掛け合いのテンポもいいですし、私自身も大阪弁をしゃべることがものすごく楽しいです」と話しつつも「巻き舌が難しいです」と慣れない言葉への苦労もあるようだ。
そんな撮影現場の中で、杉咲と共に関東出身として大阪弁のセリフを話すのが、喜劇界のプリンスにして千代の幼なじみ・天海一平を演じる成田凌だ。成田は大阪を舞台にした2017年の連続テレビ小説『わろてんか』に出演していたが、改めて本作のために大阪弁の勉強をしたとのこと。
杉咲と成田はこれまでテレビドラマやCM、映画で共演を果たしている。そんな成田とのタッグについて杉咲は「一緒に助け合いながら日々を乗り越えているという感じで。成田さんとはこれまで何度もご一緒させていただいていて、今回は幼なじみの役柄なので“同志”という感じです。成田さんが現場にいてくださると安心感があります」と笑顔を見せる。
杉咲は現場で同志・成田とどんな言葉を交わしているのだろうか?「思ったことはなんでもすぐに話すみたいな感じです。“このシーンの千代って、こんな感じなのかな”とか。普段なかなか共演者さんと話さないような、シーンの細かいところまで話したりすることが最近増えていて、それもすごくうれしいです」。
■コロナ禍を経ることで見えてきたヒロイン像
本作は4月にクランクインしたものの、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令により2ヵ月以上の収録中断を余儀なくされた。念願の朝ドラ主演を不測の事態とともに迎えた杉咲だったが、ドラマのための十分な準備期間にあてることができたという。「『おちょやん』はクランクインから数日間撮影して自粛期間に入っていたので、撮影ができていたシーンの動画データをスタッフさんが送ってくださったんです。そこで千代の子ども時代を演じた毎田暖乃ちゃんのお芝居をたくさん見ることができました」。
また杉咲のクランクインの時期がズレたことによって、台本を読む時間や大阪弁の練習もたっぷりできた。着物での動きにも慣れるため、自粛期間中は、毎日着物を着て自宅で過ごしていたそう。「大阪弁をしゃべる練習やセリフをどんどん覚えられる時間があったことは、自分にとってはすごくいい時間になりました。外出自粛期間があったからこそ、千代のことをより深く知れたんだろうなという思いがあります」。(取材・文:スズキヒロシ)
NHK連続テレビ小説『おちょやん』はNHK総合テレビにて毎週月曜~土曜8時放送(※土曜は一週間を振り返ります)。
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