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『WAVES/ウェイブス』監督の実体験を元にした地獄のファミリードラマ『クリシャ』4.17“復活”公開

クランクイン! / 2021年4月4日 13時30分

映画『クリシャ』ポスタービジュアル

 数々のインディペンデント映画祭を席巻した、映画『WAVES/ウェイブス』のトレイ・エドワード・シュルツ監督の鮮烈デビュー作『クリシャ』(2015)が、2度の公開延期を経て4月17日よりユーロスペースにて公開されることが決定した。

 本作は、1988年生まれの新鋭シュルツ監督が、2014年にSXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)映画祭の短編コンペティション部門で撮影賞を受賞した同名短編映画を、2015年に長編として完成させたデビュー作。主人公のクリシャをはじめ監督の親族が多く出演し、シュルツ監督自らもクリシャの息子トレイ役を演じている。また本作で展開される家族ドラマは、シュルツ監督の実の叔母と親族との軋轢(あつれき)、薬物・アルコール中毒者でもあった父親との実体験が元となっている。
 
 カンヌ国際映画祭にて批評家週間オフィシャルセレクションに選出されたほか、SXSW映画祭では審査員特別賞と観客賞をダブル受賞、アメリカン・インディペンデント・フィルムでは作品賞や監督賞を含めて五冠に輝くなど、数々のインディペンデント映画祭を席巻した。
 
 『ピンク・フラミンゴ』(1972)などで知られるカルト映画の巨匠ジョン・ウォーターズ監督は、本作を「ひとりのアルコール中毒と多数の犬たちによって台無しにされる、滑稽で悲惨な家族の再会を気迫と狂気をもって描いた作品。監督の実の叔母であるクリシャ・フェアチャイルドが最高の演技をみせている。他人の地獄は時にとても面白いものだ」と評し、2016年のベスト映画1位に選出。さらにシュルツ監督は、本作をきっかけに、『ムーンライト』『ミッドサマー』ほか数々の話題作を手掛ける配給・製作会社A24にその才能を買われ、『イット・カムズ・アット・ナイト』(2017)、『WAVES /ウェイブス』(2019)を監督することとなった。

 親族から疎まれているクリシャが感謝祭に参加するべく、かつて捨てた家族の元へ戻ってくる。そこには妹夫婦や姉夫婦とその子供たちが勢ぞろいしていた。クリシャは過去の出来事を後悔し、息子トレイに自分が変わったことを証明しようとする。そんなクリシャを受け入れようとした家族たちだが、トレイはクリシャの帰還を快く思っていなかった。精神的に不安定なクリシャはやめていたはずのアルコールに手を出してしまい、感謝祭は醜悪なものへと変わっていく…。

 予告編は、家族の元へ戻ってきたクリシャが「一緒に失った時を取り戻したい」と訴える姿や、「君は世捨て人。悲痛な存在だ」「僕らの暮らしに関われるとでも? うかつな考えだ」と冷たく言われる場面、やがて不安定になって再びアルコールに手を出し、感謝祭をかき乱してしまう姿などが映し出されている。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止措置などにより、2度の公開延期を余儀なくされた本作。ようやく公開する運びとなったことについて、配給元のグッチーズは「『クリシャ』はタイミングを逸してしまったり(『WAVES/ウェイブス』に合わせての上映を狙っておりました)、映画とは本来関係のない事柄で話題になってしまったりと、不本意ながら非常に取り扱いが難しくなってしまった作品だと思います。にもかかわらず、ロードショーを受け入れてくださったユーロスペースさんには感謝しかございません」とコメントしている。

 映画『クリシャ』は4月17日より渋谷ユーロスペースにて限定公開。

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