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【専門家監修 葬儀マナー4】お通夜の流れと服装、作法などの振る舞い方

イエモネ / 2021年4月5日 11時0分

iemone.jp

葬儀は大切な人をお見送りするセレモニー。訃報は突然やってくるものです。大事なシーンで慌てなくてすむよう、作法や基礎知識についてはあらかじめ知っておきたいもの。香典の準備から服装、振る舞い方に関することまで、葬儀にまつわるあらゆる疑問を1つ1つ解消!きちんとしたマナーを知っておくと、いざというときでも困らず安心ですよ。



お通夜に参列するとき、どんな服装がふさわしいのでしょうか。お通夜での振る舞い方や作法を詳しく説明します。



お通夜の流れ

お通夜はお葬式(告別式)の前日の夜に行うもので、親族や友人などが集まり、故人を偲び別れを惜しむ時間です。お通夜は本来、故人の近親者で行われることが多かった儀式ですが、昼間に行われる葬儀よりも夜に行われるお通夜の方が出席しやすいことから、近年、友人や会社関係者などが出席することも多くなっています。



お通夜に参列するときは開始時刻に余裕をもって会場を訪れるようにし、できれば10分前には到着しておきましょう。会場に到着したら受付を行い、係の案内に従い着席します。お通夜が始まると僧侶による読経とともに遺族、親族、一般客の順にお焼香をします。



服装の注意、マナーについて



喪主、遺族、故人に近い親族は、お通夜から喪服を着用します。喪服には洋装と和装とがあります。どちらでもかまいませんが、男性はほとんどが洋装です。



冠婚葬祭の服装には3つの種類があり、格式の高いものから順に正礼装(正装)、略礼装、平服。葬儀では、男性の正礼装は洋装ならモーニングコートですが、実際には、略礼装の黒のフォーマルスーツが一般的となっています。



「偲ぶ会・お別れ会」などで「平服で」とあった場合は、 普段着などでなく、外出着などの改まった服装で地味な色目のものを意味します。 あくまで正装や略礼装ではないという意味なので注意が必要です。



ここでは一般的な弔問客のブラックフォーマルの服装をご紹介します。




【男性】
黒の礼服用スーツに、白いシャツ、黒のネクタイを合わせます。靴下は黒の無地、靴は黒の革靴を履きましょう。



【女性】
礼服用の黒いワンピースに黒いジャケット、黒のストッキング、黒いパンプスを着用します。バッグは黒い小ぶりの布製がよいでしょう。化粧やネイルは控えめにし、長い髪は1つにまとめます。華美にならないスタイルを心掛け、アクセサリーはパール系に限ります。尚、パンツスーツはカジュアルな印象に感じられることもありますので、足が悪い、高齢でワンピースやスカートが履きづらいといった理由がない限り、できるだけ着用を控えるのが無難です。



【子ども】
学生なら制服を着用します。就学前の子どもは、喪服を用意する必要はありません。黒い色の平服で、できれば無地のものを用意しましょう。



【注意点】
葬儀ではできるだけ肌の露出を避け、夏場でも長袖の上着を着用して参列するのがマナーです。また、冬の場合はコートの素材にも注意したいもの。葬儀の場では殺生を連想させるものはNGです。毛皮のコートやフェイクファーの飾りが付いたコートなどは着用を避け、シンプルなデザインの黒かグレーのコートにしましょう。靴についても同様に、殺生をイメージさせるスエードやヘビ柄などはマナー違反です。光沢のあるエナメル素材の靴やバッグも避けましょう。




お香典の渡し方

お香典袋の表書きを相手の方を向け、たたんだふくさを下に添えて渡す

お通夜に参列するときはお香典を用意します。会場に到着したら受付で「このたびはご愁傷様です」とお悔やみの言葉を述べ、お香典を渡します。お香典を渡すときは表書きが相手の方を向くようにして渡しましょう。
お香典袋はふくさに包んで持ち運び、受付ではふくさを開けてお香典袋を取り出し、たたんだふくさを下に添えて、お香典袋だけを渡します。ふくさの扱い方については「【専門家監修 葬儀マナー3】お香典のふくさの選び方、包み方、渡し方」をご確認ください。



>>>【専門家監修 葬儀マナー3】お香典のふくさの選び方、包み方、渡し方



数珠の持ち方



お通夜では数珠を持参します。数珠は左手に持ち、合掌するときは左手の親指にかけて人差し指から小指までの4本の指を数珠の中に通し、手を合わせます。数珠は神聖な仏具です。お通夜に参列する間は、席やテーブルなどに置かず、肌身離さず持ち歩くようにしましょう。



焼香の作法



焼香とは、不浄をお祓いし、故人を供養するために香を焚くことをいいます。会場での焼香は参列者の席順に行います。自分の前の人に続いて間を開けず焼香をするようにしましょう。



焼香台の一歩手前でまずは遺族に一礼し、次に祭壇の正面まで進んで遺影に向かって一礼します。左手に数珠を持ち、右手の親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまみ、額の近くまで持ち上げてから香炉の中に抹香をそっと入れます。宗派によって、抹香を1回くべる場合と3回繰り返す場合があります。いずれの場合も相手の宗派に合わせて行うようにしましょう。



お香典返しを辞退する場合

弔問客としてお通夜に参列しお香典を渡すと、帰り際にお香典返しを手渡されます。ですが、連名で一人当たりのお香典の額が少ない場合や、遺族に負担をかけたくないといったときに、お香典返しを辞退することもあります。
お香典返しを受け取らず会場を後にしたいときは、お香典袋にその旨を一筆添えておくとスマートに伝えることができます。詳しくは「【専門家監修 葬儀マナー1】お香典袋<不祝儀袋>の書き方・選び方」をご確認ください。



>>>【専門家監修 葬儀マナー1】お香典袋<不祝儀袋>の書き方・選び方



監修:メモリアルアートの大野屋(https://www.ohnoya.co.jp)
1939年に石材店として創業以来、葬儀、墓石、 仏壇、手元供養など、仏事に関する安心のサービスを提供。従業員の多くが、お墓ディレクター、葬祭ディレクター、仏事コーディネーターなどの資格を持つ。キャッチコピーは、遠くの親戚より近くの”大野屋さん”。



[All Photos by shutterstock.com]



>>>【専門家監修 葬儀マナー1】お香典袋<不祝儀袋>の書き方・選び方



>>>【専門家監修 葬儀マナー2】お香典の金額の相場と香典袋の書き方・入れ方、お札の向きは?



>>>【専門家監修 葬儀マナー3】お香典のふくさの選び方、包み方、渡し方




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