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ニンニクの長期保存方法は?「ニンニクしょうゆ」レシピも【専門家監修】

イエモネ / 2022年3月31日 7時30分

iemone.jp

さまざまな料理に食欲をそそる風味を加えてくれるニンニクは、いつでもストックしておきたい香味野菜ですよね。でも使い切れずにしばらく置いておくと、芽が出てしまったり、傷んでしまったりすることも…。そこで、この記事ではニンニクのおすすめの保存法や、長期保存できるおいしい「ニンニクしょうゆ」の作り方、大量消費できるホイル焼きのレシピなどを紹介します。



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【特徴】栄養価の高い香味野菜。中国産と青森産が流通



ニンニクは中央アジア原産のネギ属の野菜。主に食べるのは玉ネギなどと同じく、大きくなった地下茎です。



古代エジプトではピラミッド建設の労働者に与えられていたという記録があるほど歴史が古く、日本には奈良時代に伝わったとされています。当時はにおいが好まれず薬用に使われ、食用として広まったのは第二次世界大戦後のこと。西洋料理や中華料理の普及とともに、栄養価の高い香味野菜として一般家庭でも使われるようになりました。



ニンニクの生産は中国が大半を占め、日本にも大量に輸出されています。日本に流通しているニンニクは、中国産と国産が半々くらい。国内では青森県が主要な生産地です。



漢字では一般的に「大蒜」と書きます。昔は香りの強い食用植物の総称を「蒜(ひる)」と呼んでいて、なかでも最も代表的なものとして「大」をつけ、「大蒜」としたようです。



ちなみに、中華料理によく使われる野菜の「ニンニクの芽」は、芽ではなく「花茎(花をつけるだけの茎)」を収穫したもの。茎ニンニクとも呼ばれます。「葉ニンニク」は若くやわらかい葉を収穫したものです。



【選び方】粒が均等で大きいもの、重みを感じるものを



ニンニクは、1片ずつが大きく均等にふくらんでいるものが良品です。



さらに、外皮がしっかり乾燥していて、持ったときにずっしりと重みがあるものを選んで。持ったときに軽く、皮と身の間にすき間があってフカフカしているものは乾燥しすぎているので避けましょう。



皮が茶色く変色していないか、芽が出ていないか、お尻の部分にカビがないかもチェックしましょう。



【保存】1片ずつバラバラにして皮付きで冷凍するのがおすすめ

ニンニクは芽が出てくると風味がガクンと落ちてしまいます。保存するときはネットに入れて湿度のない風通しのいい冷暗所に吊るすのがベストです。



とはいえ、条件に合う場所がないお家も多いですよね。その場合、おすすめなのは冷凍保存。ニンニクはカチコチに凍らないので、凍ったまま切ったりすりおろしたりして使えます。



冷凍するときは、使いやすく1片ずつバラバラにして、皮付きのままラップでぴったりと包んでから冷凍用保存袋に入れて。約1か月間保存可能です。



冷蔵庫で保存したいときは、皮付きのまま新聞紙やペーパータオルに包んでからポリ袋に入れて。野菜室よりも温度の低いチルド室で保存しましょう。



【食べ方】ニンニクそのものを楽しむなら、しょうゆ漬けやホイル焼きに



肉や魚の臭み消しや、料理にコクや風味を加える香味野菜として使われることの多いニンニク。みじん切りや薄切りしたものは焦げると苦味が出るため、弱火でじっくり加熱して香りを出しましょう



中心部にある芽はアクやえぐみがあるうえに、炒めたときに焦げやすいので、縦半分に切って取り除いてから調理するのがベターです。



ニンニクそのものが主役になるレシピもあります。大量入手したときにぜひ試してみてください。



■ニンニクしょうゆ漬け

ニンニク(薄皮をむき、根元を切り落とす)としょうゆを、煮沸消毒した保存瓶に入れるだけ。冷蔵庫で2週間おくとしょうゆが染みて食べられるようになります。しょうゆがしっかり染み込んだものが好みなら3か月ほど待ちましょう。清潔な調理器具や保存容器で作れば、冷蔵庫で1年程度保存可能です。



このニンニクしょうゆ漬けは、そのままおかずやおつまみにしてもおいしいですが、刻んでチャーハンや野菜炒めに加えたり、冷奴の薬味にしたりするのもおすすめ。漬け込みに使用したしょうゆも加えると、より風味が増しますよ。



■ニンニクのホイル焼き

アルミホイルにニンニク(薄皮をむき、根元を切り落とす)とバターをのせ、塩コショウをかけて包んだら、トースターでニンニクがこんがりするまで15分程度加熱します。バターの代わりにオリーブオイルやごま油を使って、風味の違いを楽しんでも。



【栄養・効果】疲労回復効果に期待。食べ過ぎは胃腸に影響することも

ニンニクの可食部100gあたりのエネルギーは129kcal。1片は約10gなので約13 kcalです。



ニンニクは古くから疲労回復や滋養強壮の効果のある薬用植物として利用され、現在でもスタミナ食材の代表格。実際、疲労回復の作用があるビタミンB1が含まれています。



さらに、特有の香り成分である「アリシン」が含まれていることもポイントです。豚肉などに豊富に含まれる、糖質をエネルギーに変える働きのあるビタミンB1とニンニクを一緒に摂ると、アリシンがビタミンB1の吸収を高めて疲労回復効果を発揮。ニンニクを刻んだりすりおろしたりすることで、アリシンの効果が高まります。



ただ、アリシンは刺激の強い成分のため、食べ過ぎると胃壁や粘膜を傷めるおそれも。目安量のエビデンスはありませんが、特に生のままは刺激が強いので、摂取量を控えめにしたり、空腹時や胃腸の調子が悪いときは避けたりする方が安心です。



監修:食のスタジオ(https://www.foodst.co.jp/index.html)
レシピ開発だけでなく、コーディネートや撮影、編集、栄養アドバイスまで手がける食のプロ集団。健康・美容・介護食・離乳食などの専門レシピまであらゆるカテゴリーに対応。監修や編集を手がけた書籍は約100冊にも及ぶ。



栄養監修:内山由香
「食のスタジオ」管理栄養士、フードコーディネーター。女子栄養大学卒業後、食のスタジオにてレシピ開発、料理撮影、栄養計算等の業務を担当。作りやすく、子どもから高齢者まで食べやすい家庭的な料理やつくりおきレシピが得意で、忙しい人でも身近な食材で簡単に作れるレシピを多く開発している。『しっかり食べてきれいになる たんぱく質のつくりおき&らく旨おかず』『組み合わせ自由自在つくりおきシリーズ』(西東社)『朝10分!中高生のラクチン弁当320』(学研プラス)など著書多数。



[All Photos by shutterstock.com]




https://iemone.jp/article/interior/tai_292378/

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