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4月の手紙やメールで使いたい「季節の美しい日本語」

イエモネ / 2022年4月1日 7時30分

iemone.jp

たくさんの花が咲き、春爛漫の4月。日本には、その季節に合った美しい言葉がたくさんあります。手紙やメールに季節を感じる言葉を使うと、心が和み優しい気持ちになれるでしょう。そこで、各月に使いたい言葉を3つずつ、和文化研究家の三浦康子がご紹介します。4月は「花日和」「花冷え」「山笑う」です。



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4月の美しい日本語~花日和(はなびより)

お花見をするのにちょうどいい、晴れて穏やかな天気を「花日和」といいます。「花」は桜をさしており、「花見日和」も同義語です。「日和」という言葉には、空模様・天気、晴れたよい天気、何かをするのにちょうどいい天気などの意味があります。



「花日和」は、お花見の予定のあるなしに関わらず、桜を愛しむ気持ちが表せます。春のうららかな光にあふれ青空にひときわ映える桜の様子に、心が弾みますね。




<例文>

今日は花日和となりました。家にいるのがもったいないような陽気ですね。せっかくの花日和、一緒にお散歩しませんか?明日は花日和になりそうです。素敵な週末をお過ごしください。




4月の美しい日本語~花冷え(はなびえ)



「花冷え」とは、桜が咲くころの一時的な冷え込みをいいます。早春の寒さとは違い、暖かくなってからの寒の戻りで、とくに花見のころに使います。



春は偏西風の影響で移動性高気圧と低気圧が日本列島を交互に通過するので、晴天の「花日和」になったかと思えば、「花冷え」、「花曇り」、「花の雨」、「花散らし」の風が吹くなど天候不順になりがちです。あまり好ましくない天気でも、桜にまつわる言葉には風情を感じますね。




<例文>

花冷えの頃となりましたが、みなさまお元気でいらっしゃいますか。今週末は花冷えとなりそうなので、暖かくしてお出かけください。花冷えの折、くれぐれもご自愛ください。




4月の美しい日本語~山笑う(やまわらう)



「山笑う」は、草木が芽吹き花が咲いて動物たちも動き出す春の山は、明るく華やぎまるで笑っているかのように見えるという意味の、春の季語です。中国の北宋(ほくそう)の画家・郭煕(かくき)の漢詩に由来する言葉で、春夏秋冬の山を「山笑う」「山滴る(やましたたる)」「山粧う(やまよそおう)」「山眠る(やまねむる)」と表現しました。



「山笑う」という言葉にふれただけで、笑っている山が目に浮かび、こちらも微笑んでしまいそう。

季語としては3月半ばから下旬にかけて使うのが適切ですが、気軽なやりとりなら4月上旬に使ってもよいでしょう。




<例文>

山笑う季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?春爛漫の時季を迎え、山笑うという季語を思い出しました。先日みた風景は、「山笑う」という言葉がぴったりでしたね。


季節を表す美しい日本語にふれると、心が豊かになります。折にふれ、手紙やメールなどで使ってみてください。



[All Photos by shutterstock.com]



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