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【二十四節気】2023年の「啓蟄」はいつ?読み方や意味は?何をする?

イエモネ / 2024年1月24日 14時20分

iemone.jp

【2024年1月24日更新】「啓蟄(けいちつ)」は、季節の指標である「二十四節気」の3番目の節気。「冬ごもりをしていた生き物が活動し始める時期」という意味で、2024年は3月5日(火)〜3月19日(火)です。雨が降るごとに暖かくなり、少しずつ春を実感できるようになりますが、大気が不安定で「春雷(しゅんらい)」が発生することもあります。この時期に旬を迎える食材で、特におすすめしたいのはウド。独特なほろ苦さと爽やかな香りが特長のウドを、1本丸ごと無駄なく味わう方法も紹介します。



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3月5日頃からの半月間は、「啓蟄」と呼ばれる季節。由来や気候の特徴、この時期の楽しみ方を、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。



啓蟄とは?

啓蟄は二十四節気の3番目で、春を6つに分けたうちの3番目の節気。毎年3月5日〜3月20日頃にあたります。啓蟄の「啓」は「ひらく」、「蟄」は「土の中で冬ごもりする虫」という意味があります。



この頃は「啓蟄」の字が意味する通り、冬眠していた生き物たちが長い眠りから覚め、活動を始める時期。雨が降るごとに気温が上がって日差しも少しずつ強まり、春が近づいていることを実感できるようになります。



また、冬の期間に害虫から守るために樹木の幹に巻かれていた菰(こも=わらで編んだ敷物)を外す「菰はずし」を啓蟄の行事にしている地域もあります。



大気が不安定な時期。雷や嵐に注意



春が近づいてくるこの時期は、大気が不安定で、強風や嵐、雷が発生しやすくなります。春に見られる雷は「春雷(しゅんらい)」と呼ばれ、寒冷前線が通過するときに生じます。



なかでも立春を過ぎてから初めて鳴る雷は「初雷(はつらい/はつかみなり)」、啓蟄の頃の雷は「虫出しの雷」と呼ばれています。冬眠中の虫や小動物が、この時期の雷に驚いて目を覚ますと考えられていたことから、この名がついたとか。



この時期は、朝は晴れていても午後から暴風雨になったり、局地的に雹(ひょう)が降ったりすることも。天気予報を忘れずにチェックして備えましょう。



ウド料理で春の息吹を感じよう



啓蟄の頃にはウド、葉ワサビなどの山菜、新玉ネギ、サヨリ、アオヤギなどが旬を迎えます。暖房器具が乏しかった昔、山菜の独特な苦味や辛味は、冬の間に縮こまっていた体に刺激を与えて、活動的にしてくれると言われました。今でも山菜は、春の息吹を感じる食材ですよね。



山菜の中で特におすすめしたいのはウド。独特のほろ苦さと爽やかな香り、しゃきしゃきした食感が特長です。調理が難しそうにみえますが、実は簡単。この時期にはスーパーでも入手できるので、ぜひおうちでも味わってみましょう。



ウドは部位別に調理すると、1本丸ごと使い切ることができます。主食、主菜、副菜を作れば、この時期ならではの「ウドづくし御膳」が楽しめますよ。



【穂先】菜の花と一緒に炊き込みご飯に。定番の天ぷら、すまし汁や味噌汁の具にしてもおいしくいただけます。



【茎】生のまま和え物やサラダに。酢味噌や味噌マヨとの相性が抜群です。煮ものや炒めものにも使えます。



【皮】厚めにむいて千切りにし、ニンジンと一緒にきんぴらに。皮も捨てずにすべて食べきりましょうね。



監修:三浦康子
和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。
http://wa-bunka.com/



[All Photos by shutterstock.com]




https://iemone.jp/article/lifestyle/iemone_editors_96937/

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