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十三詣りって何?いつ、どんなことをするの?

イエモネ / 2024年1月24日 14時32分

iemone.jp

【2024年1月24日更新】十三詣り(じゅうさんまいり)とは、旧暦3月13日に数え年13歳の男女が行う通過儀礼で、新暦の今は月遅れの4月13日を中心に、3月13日~5月13日に行われています。発祥の地とされる京都を中心とした関西圏では七五三と並んで大切にされている行事で、近年では他の地域にも広がりつつあります。別名「知恵詣」「知恵もらい」とも言われる十三詣りの風習や由来を紹介します。



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十三詣りとは、数え年で13歳に行う通過儀礼。その風習や由来について、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。



十三詣りとは?

十三詣りとは、数え年で13歳になる男女が旧暦3月13日に、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を参拝する通過儀礼です。



「数え年」とは、生まれた日を1歳として、以降1月1日が来るたびに年を取るというもの。数え年で13歳は、干支がひと回りして、初めて「年男・年女」になる年であり、初めての「厄年」でもあります。



そこで、この歳に厄払いをして無病息災を祈ると同時に、ここまで成長したことを祝い、感謝を捧げるようになりました。昔は元服をして大人の仲間入りをする年頃でもあり、成人式のような意味合いもあったようです。



また、十三詣りの別名は「知恵詣」や「知恵もらい」。虚空蔵菩薩は知恵や福徳を司るため、十三詣りで大人として必要な知識を授かるとされています。



十三詣りでは、虚空蔵菩薩が安置されている寺社に詣でます。現在では、参詣期間を4月13日の前後1か月(3月13日〜5月13日)にしている寺社が多いため、小学校を卒業した春休みに行う方が多いようです。



十三詣りの由来は?

十三詣りの由来は諸説ありますが、平安時代のはじめに幼くして帝位に就いた清和天皇が、数え年13歳になったときに京都嵯峨の法輪寺で成人の証として勅願法要を行ったのが始まりという説が有名です。



そのため、京都の法輪寺を中心とした関西圏では、十三詣りは七五三と並んで大切にされている通過儀礼です。近年、他の地域にも広まってきているので、いずれ「恵方巻き」のように全国区になるかもしれませんね。



十三詣りは、何をするの?



十三詣りの正式な服装は、男の子は羽織袴、女の子は振袖。女の子は、このとき初めて大人と同じ裁ち方である「本裁ち」の晴れ着を用い、肩の部分を縫ってサイズを合わせる「肩上げ」をして着用します。参詣後、肩上げの糸をほどくところまでが儀式とされています。 



今は、スーツやワンピース、制服で十三詣りをする人も多くいます。洋装の場合は、大人らしい落ち着きのある服装がよいでしょう。



十三詣りでは、好きな漢字一文字を半紙に毛筆で書いて奉納し、ご祈祷をしてもらいます。帰り道に途中で振り返ると、授かった知恵を落としてしまうとされているので、寺社を出るまでは振り返らないようにする習わしがあります。



監修:三浦康子
和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。
http://wa-bunka.com/



[All Photos by shutterstock.com]



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