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枝豆のおいしい茹で方は?冷凍方法・栄養も【専門家監修】

イエモネ / 2023年5月5日 7時30分

iemone.jp

おかずにもおつまみにもおやつにもなる枝豆は、老若男女に人気。冷凍枝豆も流通していて1年中手に入れられますが、旬は夏です。枝豆は鮮度が命なので、採れたての枝豆を入手したらすぐに茹でるのがベスト。食べきれない分は冷凍するのがおすすめです。この記事ではおいしい枝豆の茹で方や冷凍方法、栄養などについて紹介します。



【特徴】大豆を未成熟のうちに収穫したもの。旬は夏



枝豆はマメ科ダイズ属の野菜で、大豆を未成熟な状態でさやごと収穫したものです。



大豆の原産地は中国から東南アジアにかけた地域。日本へは弥生時代に稲作と一緒に中国から伝わったと考えられています。枝豆として食べ始めた時期は定かではありませんが、江戸時代中期の文献に枝豆に関する記述があり、この頃には枝豆を食べる習慣があったとされています。



枝豆は、豆の色で大きく3つに分類されます。一般的に流通している枝豆は、産毛の白い「白毛種」。5〜9月頃に多く出回ります



豆に茶色い薄皮をかぶっている「茶豆」は、強い甘みが特徴です。山形県鶴岡市の特産「だだちゃ豆」が特に有名。7〜8月頃に多く出回ります。



豆に黒い薄皮をかぶっている「黒豆」は、正月にいただく黒豆を完熟前に収穫したもの。強い甘みと豊かな香りが特徴です。有名なのは兵庫県の「丹波黒」。10月ごろが出荷時期ですが、生産量が少ないので市場にはあまり出回りません。



また、日本で出回っている枝豆の約半分は、台湾、タイ、中国等から輸入されたもの。主に冷凍枝豆として輸入されています。



【選び方】鮮度を保てるのは枝付き。さやと豆の状態もチェックして



枝豆は枝から切り離すと急速に鮮度が落ちていくので、できれば枝付きを購入するのがベター。さやが密集してたくさん付いているものを選びましょう。葉が付いている場合、葉先までピンとしてみずみずしいものが新鮮です。



枝付きでも枝から外してあっても、さやと豆の状態はしっかりチェックを。さやは鮮やかな緑色で産毛が濃く、豆はふっくらとして均等に入っているものが良品です。さやと枝とのつなぎ目が変色したり枯れたりしているものは、鮮度が落ちているので避けてください。



【保存】購入日に茹でて食べるのがベスト。食べきれない分は冷凍を



枝豆は収穫後からどんどん風味が落ちていくので、入手したらすぐに茹でていただくのがベスト。枝付きでも同様です。



その日のうちに食べきれない量でも、まずは茹でて劣化をストップ。茹でたものは冷蔵庫で1〜2日保存できます。



2日で食べきれない分は、かために塩茹でして冷凍しておくのがおすすめ。1回で食べる量で小分けにして、冷凍用保存袋に平らに入れて冷凍を。約1カ月保存可能になります。食べるときは、レンジ解凍またはお湯にくぐらせて解凍すればOKです。



購入した日に茹でる時間がないときは、生のまま冷凍する方法もあります。枝豆をよく洗って水気を拭き取り、冷凍用保存袋に平らに入れて冷凍を。この方法でも約1カ月保存可能です。食べるときは沸騰した湯に塩を溶かし、凍ったままの枝豆を入れて塩茹でしましょう。



【食べ方】おいしく茹でるには下処理や冷まし方にもポイントが



枝豆は塩茹でしたものをいただくのが定番。おいしく茹でるにはポイントがあります。



■枝豆のおいしい茹で方(200〜250g程度)

1.さやの先端を切り落とし、水洗いする
先端を切ると塩味が染み込みやすくなります。

2.枝豆に塩大さじ1を揉み込む 
塩揉みをすると産毛が取れて仕上がりが良くなり、味も染み込みやすくなります。

3.鍋で水1リットルを沸騰させ、塩大さじ1を溶かす。枝豆を塩がついたまま入れる

4.再沸騰してから4分を目安に、ときどきかき混ぜながら茹でる

5.かたさを確認し、少しかためくらいでザルに上げて冷ます



予熱で火が通るため、少しかためくらいの方がちょうどいいかたさに仕上がります。水にさらすと水っぽくなるので、うちわであおいで冷ましましょう。



塩加減や茹で時間は、上記を目安に好みで調整してみて。冷凍用に茹でるときは、少し早めに湯から上げましょう。



100g程度の少量を茹でるときはレンジ加熱も便利です。洗ってさやの先端を切った枝豆に塩小さじ1/2を揉み込み、耐熱容器に入れてふんわりとラップをし、600Wの電子レンジで1分30秒加熱を。取り出して全体を混ぜ、さらに1分30秒加熱します。加熱後はラップを付けたまま3〜10分程度、好みのやわらかさになるまで蒸らしましょう。



塩茹で以外には、炊き込みご飯、かき揚げ、焼き枝豆、ポタージュ、ずんだなどにしてもおいしくいただけますよ。



【栄養・効果】たんぱく質や脂質が豊富。二日酔い予防にも



枝豆の可食部100gあたりのエネルギーは125kcalです。「畑の肉」とも呼ばれる大豆と同様に栄養価が高く、たんぱく質や脂質が豊富。βカロテンやビタミン Cは大豆よりも豊富に含んでいます



また、アミノ酸の一種「メチオニン」には、アルコールの分解を助け、肝臓の負担を軽減する働きも。二日酔い予防のためにも、お酒のつまみに枝豆を食べるのは理にかなっていると言えます。



監修:食のスタジオ(https://www.foodst.co.jp/index.html)
レシピ開発だけでなく、コーディネートや撮影、編集、栄養アドバイスまで手がける食のプロ集団。健康・美容・介護食・離乳食などの専門レシピまであらゆるカテゴリーに対応。監修や編集を手がけた書籍は約100冊にも及ぶ。



栄養監修:内山由香
「食のスタジオ」管理栄養士、フードコーディネーター。女子栄養大学卒業後、食のスタジオにてレシピ開発、料理撮影、栄養計算等の業務を担当。作りやすく、子どもから高齢者まで食べやすい家庭的な料理やつくりおきレシピが得意で、忙しい人でも身近な食材で簡単に作れるレシピを多く開発している。『しっかり食べてきれいになる たんぱく質のつくりおき&らく旨おかず』『組み合わせ自由自在つくりおきシリーズ』(西東社)『朝10分!中高生のラクチン弁当320』(学研プラス)など著書多数。



[All Photos by shutterstock.com]




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