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なめこの冷凍保存方法は?栄養・おすすめの食べ方も【専門家監修】

イエモネ / 2023年8月7日 7時30分

iemone.jp

なめこはツルッとした食感の面白さが魅力。真空パックに入った「カットなめこ」が主流ですが、近年では軸が付いた「株採りなめこ」も多く見かけるようになりました。どちらのタイプも日持ちはしないので、すぐに食べ切れない場合は冷凍保存するのがおすすめです。この記事では、なめこの保存方法や栄養、おすすめの食べ方を紹介します。





【特徴】「カットなめこ」と「株採りなめこ」が流通



なめこはモエギダケ科のきのこの一種。日本原産で、ブナなどの倒木に自生したものを食用としていました。

現在流通しているなめこの大半は、おがくずなどに米ぬかを混ぜた菌床栽培によるもの。空調設備のある施設で栽培しているため、1年通して流通しています。

伐採した木に種菌を植え付ける原木栽培や天然物は、山形県や長野県などの産地でのみ、9〜11月ごろにわずかに出回ります。菌床栽培したものと比べると風味がよく、かさは大きく軸は太くて食べごたえがあるので、旬の時期にはぜひいただきたいものです。

なめこは石づきや軸を切り落として真空パックに詰められた「カットなめこ」と、石づきや軸がついたままの「株採りなめこ」の2タイプが主に流通しています。なめこは傷みやすいためカットなめこが主流でしたが、近年では流通の進化によって株採りなめこも多く出回るように。株採りなめこは食感や風味をより楽しめます。



【選び方】かさの大きさがそろってツヤがあり、明るい栗色のもの



カットなめこと株採りなめこ、どちらのタイプもかさの色は明るい栗色、かさの大きさが揃って割れ目がなく、ツヤのあるものが良品です。

カットなめこはぬめりが濁っていないかもチェックを。パックが膨張しているものや切り口が変色しているものは、鮮度が落ちている可能性があるので避けましょう。

株採りなめこは軸がしっかりと立っているものが新鮮です。



【保存】冷蔵保存は1〜2日。使い切れなければすぐに冷凍を



なめこは日持ちしないので、カットなめこも株採りなめこも購入日に食べるのがベスト。その日に使い切れない場合は冷蔵庫で保存し、1〜2日を目安に使い切るようにしましょう

すぐに使い切れない場合は冷凍がおすすめ。なめこは冷凍しても食味があまり変わらず、約1カ月保存できます

真空パック入りのなめこは未開封なら袋ごと冷凍庫へ。開封後は、なめこを冷凍用保存袋に移してから冷凍してください。

株採りなめこは石づきを切り落とし、おがくずが付いていたら取り除きます。バラバラにほぐし、冷凍用保存袋に平らに入れて冷凍してください。

どちらも使うときは凍ったまま鍋に入れて加熱調理を。なめこおろしや和え物に使うときはさっと湯通ししてから使いましょう。



【栄養・効果】食物繊維が豊富。胃もたれや便秘の予防にも



なめこの可食部100gあたりのエネルギーは、カットなめこが14kcal、株採りなめこが21kcalです。

なめこのぬめり成分「ペクチン」は食物繊維の一種。ペクチンには胃粘膜の保護、コレステロール値の抑制、腸内環境を整えるなどの作用があり、胃もたれ、高血圧、生活習慣病、便秘などの予防に役立ちます

また、なめこはあまり消化が良くないので、消化酵素を多く含む大根などと一緒に食べるのがおすすめ。大根おろしと合わせた「なめこおろし」は理にかなったメニューですね。



【食べ方】さっと水洗いしてから加熱調理を。味噌汁やなめこおろしに



なめこはツルッとした食感が魅力。ぬめりや栄養素を損なわないように、洗いすぎないようにしましょう。ザルに上げてさっと水で流し、おがくずなどの汚れを落とす程度でOKです。

味噌汁やなめこおろしが定番ですが、うどんやそばのトッピングにしたり、とろみを付けて揚げ出し豆腐にかけたりしてもおいしくいただけますよ。

また、通常のなめこよりも大きい「ジャンボなめこ」はかさが大きく軸に歯ごたえがあるので、天ぷらにするのも◎。

ちなみに、なめこは生食NGです。腹痛、下痢、嘔吐などの症状を起こすこともあるので、必ず加熱調理してください。なめこおろしや麺類のトッピングにするときは、1分ほど茹でてからザルに上げ、粗熱をとりましょう。



監修:食のスタジオ(https://www.foodst.co.jp/index.html)
レシピ開発だけでなく、コーディネートや撮影、編集、栄養アドバイスまで手がける食のプロ集団。健康・美容・介護食・離乳食などの専門レシピまであらゆるカテゴリーに対応。監修や編集を手がけた書籍は約100冊にも及ぶ。



栄養監修:内山由香
「食のスタジオ」管理栄養士、フードコーディネーター。女子栄養大学卒業後、食のスタジオにてレシピ開発、料理撮影、栄養計算等の業務を担当。作りやすく、子どもから高齢者まで食べやすい家庭的な料理やつくりおきレシピが得意で、忙しい人でも身近な食材で簡単に作れるレシピを多く開発している。『しっかり食べてきれいになる たんぱく質のつくりおき&らく旨おかず』『組み合わせ自由自在つくりおきシリーズ』(西東社)『朝10分!中高生のラクチン弁当320』(学研プラス)など著書多数。



[All Photos by shutterstock.com]






https://iemone.jp/article/gourmet/hana_427386/

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