【いとをかし→まじエモい】有名古典を現代風に超訳したエッセイがエモすぎた!『いとエモし。超訳 日本の美しい文学』
イエモネ / 2023年9月2日 15時0分
枕草子、万葉集、古今和歌集、徒然草……などに綴られた古の言葉たちを、現代風に超訳した新感覚エッセイ『いとエモし。超訳 日本の美しい文学』が、2023年4月7日より発売中。日本の美しい古事を今風の言葉で読解できることから、「想像以上にエモすぎた!!」と話題に。発行部数2万8000部を突破した、おうち時間にぴったりな1冊を紹介します。
『いとエモし。超訳 日本の美しい文学』について
「まいて雁などの つらねたるが いと小さく見ゆるはいとをかし。」
日本には、昔から詠まれている古典が数多く存在しています。枕草子や徒然草、万葉集、古今和歌集といった何万とある作品を、ただ現代語訳で終わらせるのはもったいない。今を生きている私たちの感覚に近く、彼らが表現したかった世界を理解するためにはどうすれば良いのだろう。
このように考えた筆者のk o t oさんがたどり着いたのは、「まじエモい。」でした。
同書は、魂のこもった美麗なイラストと先人たちの言葉が合わさって、音や映像、香り、作品に込められた力が感じられる新感覚エッセイ。時代を超えた先人たちの作品から、勇気や切なさ、そして胸いっぱいな気持ちになれる、不思議な感覚が生まれる一冊です。
「いとをかし」は「まじエモい。」だった
枕草子の一節である「まいて雁などの つらねたるが いと小さく見ゆるはいとをかし。」
「をかし」は、国語の授業で「なんとなく趣のあること」と習ったでしょう。では、「趣のあること」というのは、どのような状況のことでしょうか。この掴みどころのない、ふわっとした言葉は、幼い子どもにとって理解できない言葉だったはず。
筆者のk o t oさんは、社会人になり仕事や将来のこと、人間関係のことで思い悩む大人になったある日、「をかし」を「エモい」と変換してみました。
秋の夕暮れを見て、
冬の朝の寒さに震えて、
春の朝焼けの景色を見て、
夏の夜に雨音を聴いて、
清少納言が感じた「いとをかし。」
その瞬間、「自分も同じことを感じていた」と作者の気持ちが少しだけ分かり、心が通じ合えた気がしたそう。
この経験から、筆者のk o t oさんはいろいろな古典文学を集めて読むようになり、「エモ訳」された本書がついに誕生しました。
言葉に眠る「何か」が飛び出す新感覚エッセイ
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たった五文字の言葉から、筆者のk o t oさんは次のような情景を感じとりました。
日が落ちた頃、2〜3羽のカラスがお家に帰る姿
本当は大きい鳥なのに、すごく小さく見える遠くで飛ぶ鳥
完全に日が沈んだときに聞こえる風の音、虫の声
そっと目を閉じると聴こえてくる音
静寂な秋の息づかい
きっと清少納言は、こんな秋の夕暮れを「エモい」と感じながら歌を詠んだのでしょう。ただ夕暮れを眺めているだけで「これはマジで至高。」と、共感できる作品です。
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同書は、すべての作品とイラストレーターによる魂のこもったイラストが合わさり、エモさを爆発させています。一つずつの作品から音が聴こえ、風や匂いを感じ、言葉に眠っていた「何か」が時代を超えて飛び出すような不思議な感覚を与えてくれる本です。
恋愛や季節の風景、仕事、学びといったテーマはいろいろ。作者たちが感じたエモさが共感できるはずです。あなたも本書を読んで、昔の人と心を通わせてみませんか?
話題の書籍「いとエモし。超訳 日本の美しい文学」は、2023年4月7日から発売中。気になる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
いとエモし。超訳 日本の美しい文学
定価:1,480円(税込1,628円)
2023年4月7日 発売
四六判ソフトカバー 228ページ/束20ミリ
https://www.sanctuarybooks.jp/book-details/book1396.html
https://iemone.jp/article/lifestyle/autumn_324486/
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