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ミントの種類や効能は?育て方やおすすめレシピも【専門家監修】

イエモネ / 2023年11月26日 8時0分

iemone.jp

ミントは、デザートに彩りを添えるだけの“飾り”だと思っていませんか? じつはミントにはリラックス効果や口臭予防効果があり、食事の最後にお口をスッキリさせてくれる役目もあるのです。ミントは家庭菜園の初心者でも育てやすいので、ベランダで育てて日頃の食卓に取り入れるのもおすすめ。本記事ではミントの種類や育て方、使い方、大量入手したときのレシピなどを紹介します。



【特徴】甘い香りの「スペアミント」と刺激のある「ペパーミント」に大別



ミントはシソ科ハッカ属の植物の総称。原産は地中海沿岸地域や東アジアなど広範にわたります。



ミントの歴史は古く、紀元前1600年頃のメソポタミア文明の時代にミントを使った料理の記述が残されています。日本には2000年以上前に中国から伝わったとする説や、古くから自生していた説なども。栽培されるようになったのは江戸時代と言われています。



ミントは繁殖力が強く自然交配しやすいため、さまざまな種類が世界各地に広く分布しており、600種以上あるとされています。大きくは「スペアミント」系と「ペパーミント」系に分類されます



ミントの主な種類

■スペアミント



スーパーで「ミント」として販売されているものの多くが「スペアミント」です。料理やお菓子に合わせやすい、甘みのあるマイルドな香りが特徴。



■ペパーミント



スッキリとした強い香りとツンとした刺激が特徴。飲料や料理のほか、歯磨き粉や湿布薬、香水やリキュールの香り付けなどにも使われています。



■ニホンハッカ



日本に古くから自生するミントで、分類としてはペパーミントの仲間。「薄荷(はっか)」とも呼ばれています。現在は北海道で栽培が盛ん。ニホンハッカを蒸留、精製して作る「ハッカ油」は、虫よけや掃除などにも使われています。



【育て方】初心者の家庭菜園に最適。温暖な時期に苗の植え付けを



ミントは家庭菜園の初心者でも育てやすいハーブ。繁殖力が強く、鉢植えやプランターでの栽培が適しています。おうちで育てて、使いたいときに使いたい量をすぐに摘めると便利ですよ。



●ミントの育て方

真夏の暑い時期を避け、4〜6月か、9〜10月頃に苗の植え付けを。ハーブ用の土や培養土に植え、土が乾燥しないように水やりをしてください。日当たりの良い場所に置くと、香りの強いミントになります。夏の強い日差しの時期は半日陰に移してあげましょう。



7〜8月頃に花が咲くと、花に栄養を取られて葉はかたくなり、香りも弱くなってしまいます。葉を食用にしたい場合は、花が咲く前に1/3くらいのところで剪定してください。



4〜10月頃にはどんどん新芽が出てくるので収穫を。こまめに収穫することで、剪定部分から新しい芽が出てきて枝葉が増えていきます。



栽培に慣れたら、種から育ててみてもいいでしょう。種まきは4月中旬頃の安定した暖かさの続く時期がベスト。土が乾燥しないように水やりを続けると、10日〜2週間程度で発芽します。



【選び方】鮮やかな緑色で、みずみずしくハリのあるもの





スーパーなどでミントを購入するときは、鮮度のチェックが肝心。鮮やかな緑色で、葉や茎全体がみずみずしくハリのあるものが良品です。



葉がしおれているものや黒ずんだ部分のあるもの、切り口が傷んでいるものは、鮮度が落ちている可能性があるので避けましょう。



【栄養・効果】リラックス効果や消化促進作用が



ペパーミントの香りの主成分は精油成分「メントール」。メントールにはリラックス効果や口臭予防効果のほか、消化促進作用、鎮痛作用、殺菌作用などがあります



気分を落ち着けたいとき、食べすぎてしまったときなどに摂取するといいでしょう。



【食べ方】トッピングだけでなく、料理や飲み物にも活用できる



ミントといえばデザートのトッピングが定番。彩りや香りをプラスするだけでなく、口に含むと爽やかな味が広がります。



料理では、バジルやパセリなどのハーブと同様に使うイメージで。ミートソースやトマト煮などのトマト系料理の風味付けに加えたり、カレーやシチューの隠し味にしたりできます。



飲み物に使うなら、ミントをミネラルウォーターに一晩浸けてミントウォーターにしたり、お湯や緑茶を注いでミントティーにしたり。ライムやラムを加えてモヒートにするのもいいですね。



【レシピ】大量に入手したらミントシロップかドライミントに 

大量に入手したときは、ミントシロップを作るのもおすすめ。お茶や炭酸水で割って飲んだり、かき氷にかけたりするとおいしくいただけますよ。



●ミントシロップの作り方

鍋に水(100cc)と砂糖(100g)を入れて沸騰させ、砂糖が溶けたら火を止めてミント(20g)を加えます。ふたをして10分置いたらミントを取り除き、粗熱が取れたら清潔な保存容器へ。約1か月保存可能です。好みで砂糖やミントの量を調整してみてください。



また、ミントを乾燥させると、フレッシュなミントとは違った楽しみ方ができます。



乾燥ミントをカップに入れてお湯や緑茶を注げばハーブティーに。細かく砕いてお菓子や煮込み料理の風味付けに加えるのもおすすめです。また、乾燥ミントを不織布の袋に入れると、入浴剤や芳香剤として香りを楽しむこともできますよ。



●乾燥ミントの作り方

ミントを水洗いして水気をしっかり拭き取り、重ならないように広げて干します。1〜2日干して葉がカラカラに乾いたら、瓶などの保存容器に入れて保存を。約1カ月保存可能です。



【保存】冷蔵保存は1週間程度。それ以上は冷凍を

少量のミントは冷蔵庫で保管すればOK。ただし、葉がしおれやすいので、購入後は早めに使い切るのがベストです。家庭菜園の場合は、摘んだらすぐに使いましょう。



とはいえ、ひと手間加えれば1週間程度なら保存可能です。おすすめの方法は2つ。



【方法①】ペーパータオルを水で濡らしてしっかり絞り、ミント全体を包んでから保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存する。



【方法②】コップに茎の部分だけ浸かるくらいの水を入れてミントを挿し、コップごとポリ袋で包んで冷蔵庫の野菜室で保存する。水は2〜3日おきに交換してください。



どちらの方法も、保存中に黒ずんだり傷んだりしている葉が出てきたらこまめに取り除き、葉がきれいな緑色のうちに使い切るようにしましょう。



さらに長く保存したいときは冷凍を。ミントを水洗いして水気をしっかり拭き取り、葉の部分だけ摘み取って冷凍用保存袋へ。冷凍庫で約1カ月保存可能です。



冷凍したミントは香りが弱まり、自然解凍するとくたっとしてしまうので、凍ったままアイスティーに浮かべたり、スムージーに加えたりするといいでしょう。



監修:食のスタジオ(https://www.foodst.co.jp/index.html)
レシピ開発だけでなく、コーディネートや撮影、編集、栄養アドバイスまで手がける食のプロ集団。健康・美容・介護食・離乳食などの専門レシピまであらゆるカテゴリーに対応。監修や編集を手がけた書籍は約100冊にも及ぶ。



栄養監修:内山由香
「食のスタジオ」管理栄養士、フードコーディネーター。女子栄養大学卒業後、食のスタジオにてレシピ開発、料理撮影、栄養計算等の業務を担当。作りやすく、子どもから高齢者まで食べやすい家庭的な料理やつくりおきレシピが得意で、忙しい人でも身近な食材で簡単に作れるレシピを多く開発している。『しっかり食べてきれいになる たんぱく質のつくりおき&らく旨おかず』『組み合わせ自由自在つくりおきシリーズ』(西東社)『朝10分!中高生のラクチン弁当320』(学研プラス)など著書多数。



[All Photos by shutterstock.com]


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