もしもの備えに。食料備蓄のコツは?全世代におすすめ非常食も紹介【江崎グリコ】
イエモネ / 2024年3月11日 20時59分
日本は豊かな自然に恵まれていますが、同時に地震や台風など自然災害が多い国でもあります。年初めに起きた能登半島地震の影響で、家庭内備蓄の必要性をあらためて意識した人も多いでしょう。今回、江崎グリコ株式会社が、Glicoの備蓄食料や被災地の現状、課題などを伝えるセミナーを開催。この記事では、セミナーに参加した筆者が「被災地でのリアル」「全世代におすすめ非常食」といった点を中心にお届けします。
被災地でのリアルと、家庭内備蓄の重要性
セミナーには、「日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)」の責任者を務める日本栄養士会の下浦佳之専務理事が登壇。能登半島地震の発生翌日に被災地に入り、避難所や病院などへの供給支援に携わってきた立場から、被災地の現状や課題などについてお話いただきました。
「日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)」とは
「日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)」とは、東日本大震災をきっかけに設立された栄養支援チーム。大規模自然災害発生時、被災地での栄養・食生活支援活動を迅速に行うため、被災者に対する栄養について専門的なトレーニングを受けています。
■JDA-DAT
The Japan Dietetic Association - Disaster Assistance Team
頭文字をとって「JDA-DAT(ジェーディーエーダット)」と呼びます
>>>公式サイト
能登半島地震~被災地の現場から~
日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)は、能登半島地震の発生翌日に被災地に入り、地域や避難所等の実情を十分に考慮した栄養・食支援活動を継続して行っています。その中で浮上した大きな課題は、避難生活の長期化に伴うエネルギー・栄養素摂取不足の影響により、被災者の栄養不足や体力低下が顕著になっている点だということでした。
被災者の中には、お年寄りや赤ちゃん、障がいのある人など、いわゆる被災弱者と呼ばれる人たちも多くいます。そのため、食支援を行う中でも、嚥下調整食や食物アレルギー対応食品など、個々人の事情に配慮した食品を提供していく必要があるとのこと。
被災は、誰にとっても人ごとではありません。だからこそ、一人ひとりが日頃から「家庭内備蓄」を意識し、必要な時に役立てられるよう、非常時に関する十分な知識や物資をそなえておくことがとても大切と言えるのです。
非常食・備蓄用食料を選ぶポイントは?
非常食や備蓄用食料は、いざという時に役立つよう、事前に十分な準備をしておく必要があります。では、食品を選ぶ際は具体的にどのようなポイントを意識すればよいのでしょうか。
食料確保は「ローリングストック」を意識しよう
家庭内で有事に備えた食料備蓄をする際は、「ローリングストック」の考え方を意識しましょう。
ローリングストック法:普段使い慣れている食材や非常用食品を多めに買って、ストックしている状態を保ちながら使っていき、そのぶんを補充していく(回転させていく)方法。
ローリングストックを行うメリットは、食品の賞味期限切れを回避できることです。通常、防災用の食品は長期の保管を想定して作られているため、賞味期限も3~5年と長めです。ただ、備蓄中に賞味期限が切れてしまった場合、廃棄せざるを得なくなるというデメリットがあります。
ローリングストック法では、賞味期限の古いものから順に消費し、常に入れ替えながら効率のよい備蓄を続けることが可能。賞味期限切れの防止が、被災時の食料の定量確保につながります。
食べ慣れた食品で安心感を
普段食べていないもの、なじみのない食べ物は、やはり災害時にも食べられないもの。だからこそ、日頃から非常食などを食べ慣れておくことが大切です。
特に、小さな子どもに「災害時だからがまんしなさい」と言い聞かせても、食べたことのないものや口にあわない食品はなかなか食べてくれません。食べ慣れた味だからこそ安心感が得られて、ほっとして心から「おいしい」と感じることができるのです。非常食や備蓄用の食料を選ぶ際は、普段からなじみのある食品を揃えておくことを意識しましょう。
全世代におすすめ!長期・常温保存が可能な江崎グリコの非常食3選
江崎グリコ株式会社では、日頃から親しまれているお菓子や食品を長期保存向けに改良した非常用備蓄食料を展開しています。今回は、常温保存が可能な江崎グリコの非常食3種について、開発のきっかけや特長とあわせてご紹介!
ビスコ保存缶【製造後賞味期限 5年】
ビスコ保存缶【製造後賞味期限 5年】
「おいしくてつよくなる」のキャッチフレーズでおなじみの「ビスコ」は、1933年発売のロングセラー。そんなビスコを缶詰タイプにした「ビスコ保存缶」は、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに開発され、2007年に発売されました。
缶の中身は、5枚入りのビスコが6パック。小分けになっていて、複数回にわけて食べられるのが嬉しいですね。
江崎グリコ「ビスコ保存缶」中身は5枚×6パック
「ビスコ保存缶」の特長とこだわりは、以下の3点です。
安心感・国内認知率98% (※2022年, 江崎グリコ調べ)、発売90年以上のロングセラー食べやすさ・水がなくても食べやすい、乳酸菌・食物繊維入り
・ビタミンB1・B2・D、カルシウムがたっぷり
・卵不使用利便性・保管しやすい丈夫な缶
・災害伝言ダイアル記載
ビスコの国内認知率はなんと98%! まさしく日本で愛される”国民的おやつ”の一つと言えるでしょう。それほどなじみ深い食品だからこそ、不便を強いられ緊張感の続く被災時に「安心感」を与えてくれます。長期保存が可能な上、開封すればすぐに食べられるため、「利便性」や「食べやすさ」の面もバツグン。また、備蓄食としては少ない甘味系の食品である点も注目されています。
常備用カレー職人【製造後賞味期限 5年6ヶ月】
常備用カレー職人【製造後賞味期限 5年6ヶ月】
「常備用カレー職人」は、2011年8月より発売を開始した非常食品。常温で液体の植物性油脂を使用しており、温めなくてもなめらかな口当たりで美味しく食べられます。開発のきっかけは、同年に起きた東日本大震災の際、「レトルトカレーは温めずに食べられますか?」という消費者のひと言だったそう。
「常備用カレー職人」の特長とこだわりは、以下の3点です。
植物性油脂を使用・動物性油脂を使用した一般的なレトルトカレーと違い、
温めなくてもなめらかな口当たりを実現。本格的な味わい・コクと旨みを出すため、あめ色玉ねぎやブイヨンを配合。長期保存対応・検討と保存テストをくり返し、「製造後賞味期限5年6ヶ月」を可能に。
温めずに食べられる「常備用カレー職人」、具材もたっぷり
筆者は今回、中辛バージョンを温めずにそのまま食べてみました。お、美味しい……! 具材もたっぷりで充実の味わいです。冷たい状態のカレーを食べるのは初めてでしたが、思った以上になめらかで舌ざわりがよく、カレー特有のコクを十分に感じられました。もちろん、レンジなどで温めて食べても◎。
アイクレオ 赤ちゃんミルク【製造後賞味期限 常温9ヶ月】
アイクレオ 赤ちゃんミルク【製造後賞味期限 常温9ヶ月】
江崎グリコの「アイクレオ 赤ちゃんミルク」は2019年に発売を開始した、日本初の乳児用液体ミルク。開発のきっかけは、2016年4月に起きた熊本地震の際、断水が続く中でフィンランドから支援物資として届いた液体ミルクが大きく注目されたことでした。
「アイクレオ 赤ちゃんミルク」の特長とこだわりは、以下の3点です。
母乳に近い栄養成分・脂質、炭水化物、ナトリウム配合
・温めや水で薄めたりの手間が不要紙パック容器・軽くて持ち歩きやすい紙パックを使用。
6層からなる構造で美味しさをしっかり守ります。無菌充填方式・超高温短時間殺菌でミルク本来の白さを実現。
赤ちゃんには母乳が最良ですが、非常時は環境の変化で落ちついて授乳できないことも。もしもの場合に備えて、使い捨てのほ乳瓶や紙パック用乳首もあわせて持っておくと安心です。
江崎グリコ商品の「賞味期限お知らせシステム」を活用しよう
Glico商品の「賞味期限お知らせシステム」
保存食をいざ買い揃えてみると、「でも、忘れているうちに賞味期限が切れて、必要な時に食べられなくなってしまうのでは……」と心配になる人もいるでしょう。その際は、江崎グリコ商品の「賞味期限お知らせシステム」を利用することをおすすめします。江崎グリコの保存食を購入した際に登録しておくと、賞味期限前にメールで定期的に知らせてくれますよ。
■Glico「賞味期限お知らせシステム」登録ページ
https://bisco-oshirase.glico.com/info/
※対応商品は「ビスコ保存缶」「カレー職人」
もしもの備えに非常食を用意しておこう
今回紹介した江崎グリコの保存食は、普段の食事としてもおいしく食べられるものばかりです。ローリングストックの観点からも、日頃から非常食を食べ慣れておくことはとても大切。みなさんもこの機会に、楽しみながら食料の備蓄を始めてみませんか?
[All Photos by Shutterstock or Syun Itono(一部、江崎グリコ公式サイト・公式リリースより引用)]
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