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2024年の「亥の子の祝い」はいつ?由来は?こたつを出す日?

イエモネ / 2024年1月24日 15時24分

iemone.jp

【2024年1月24日更新】「亥の子の祝い(いのこのいわい)」という行事を知っていますか? これは、亥の月(旧暦10月、現在の11月頃)の最初の亥の日、亥の時間に行われる収穫祭のこと。また、亥が火に強いことから、この日にこたつ開きや炉開きをすると火災を逃れられると言われているそうです。現代の暦では年ごとに異なり、2024年は11月7日(木)です。





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亥の月(旧暦10月)の最初の亥の日、亥の刻に田の神様をお祀りする「亥の子の祝い」。由来や行事食について和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。





「亥の子の祝い」とは?



十二支のひとつ、亥(い・イノシシ)。現在は「亥年生まれです」などと年を表して十二支を使うことが多いのですが、昔は月・日・時刻・方位にも十二支を使っていました。



「亥の月」は旧暦10月のことで、現代では11月頃。「亥の日」は年によって異なります。「亥の刻」は21〜23時頃です。



この日を祝うようになったのは、古代中国の無病息災を祈る風習「亥子祝(いのこいわい)」から。平安時代に日本に伝わり、最初は宮中行事でしたが、ちょうど収穫の時期と重なっていたことから庶民に収穫祭として広まっていきました。多産のイノシシにあやかって、子孫繁栄を願う意味合いも込められています。



亥の子の祝いは主に西日本で行われている行事で、東日本では旧暦10月10日の「十日夜(とおかんや)」という行事に当たります。



現在、「亥の子の祝い」の日といえば、一般的には11月の最初の亥の日を指します。以下のように、毎年日付が異なります。




2024年11月7日(木)

2025年11月2日(日)




こたつを出すなら亥の子の日に!

古代中国発祥の陰陽五行説(万物は、「陰」「陽」と、「木」「火」「土」「金」「水」の五行の要素で成立しているという思想)において、亥は「水」にあたるので火に強いとされていました。そのため「亥の月、亥の日から火を使い始めると安全」と言われ、昔は、この日にこたつを出したり囲炉裏(いろり)に火を入れたりする「こたつ開き」「炉開き」をしていたそうです。そろそろこたつや暖房器具を出そうかと考えている人は、亥の日に出してもいいですね。





亥の子餅で子孫繁栄、無病息災を祈ろう



亥の子の祝いでは、「亥の子餅」を食べる習わしがあります。亥の子餅とは、亥の子=イノシシの子ども、つまりウリ坊に見立てたお餅のこと。古くは、その年に収穫された大豆・小豆・ささげ・ごま・栗・柿・糖(あめ)の7種の粉を新米に入れて作っていました。



現在、亥の子餅は10月〜11月にかけて、和菓子店などに並びます。店によって材料や見た目が異なるので、デパ地下を回って好みの1品を見つけるのも楽しいでしょう。



「亥の月、亥の日、亥の刻に亥の子餅を食べると病気にならない」という言い伝えもあるそうです。亥の子の日に、こたつなどの暖房器具を出し、無病息災や子孫繁栄を祈って亥の子餅をいただいてみてはいかがでしょうか。



監修:三浦康子
和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。
http://wa-bunka.com/



[All Photos by shutterstock.com]



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