【二十四節気】2024年の「大暑」はいつ?読み方や意味は?何をする?
イエモネ / 2024年1月24日 15時2分
【2024年1月24日更新】「大暑(たいしょ)」は、季節の指標である「二十四節気」の12番目の節気。「夏の暑さが本格的になる頃」という意味で、2023年は7月22日(月)〜8月6日(火)です。大暑はその字の通り、1年のうちで最も暑さの厳しい時期。夏バテや熱中症にならないよう、暑さ対策が必須です。「地球に優しいエコな暑さ対策」として注目されているのが「打ち水」。暑気払いには栄養もたっぷり摂れる甘酒がおすすめです。
毎年7月23日頃からの半月間は、「大暑」と呼ばれる時期。由来や気候の特徴、この時期の楽しみ方を、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。
大暑とは?
大暑(たいしょ)とは「夏の暑さが本格的になる頃」という意味です。二十四節気の12番目で、夏を6つに分けたうちの最後の節気。毎年7月23日〜8月6日頃にあたり、2023年は7月22日(月)〜8月6日(火)です。
大暑はその字の通り、1年のうちで最も暑さの厳しい時期。日に日に暑さが増し、蒸し暑くなります。夏バテや熱中症などにならないよう、意識して栄養摂取や水分補給をするようにしましょう。
大暑の次の節気は「立秋」。暦の上では秋が到来します。
打ち水でエコな暑さ対策を
日中の暑さを和らげるには、「打ち水」がおすすめです。打ち水は庭先や道路などに水をまいて涼を得る、昔から日本に伝わる生活の知恵。近年では「地球に優しいエコな暑さ対策」として全国的にイベントが行われるなど、注目を集めています。
水は、一軒家なら玄関先や庭、集合住宅はベランダにまくと効果的。朝夕の日が高くない時間に、日陰にまきましょう。水が蒸発するときの気化熱が周囲の温度を下げて地表の温度を上がりにくくし、濡れた地面を通る風を冷やしてくれます。ただし、直射日光にさらされた日向に水をまくとすぐに蒸発して湿度が上がり、体感温度が増して逆効果になるのでご注意を。
使う水は、お風呂の残り湯やシャワーの出始めの温まる前の水などを使うと経済的です。ひしゃくがなくても、じょうろやペットボトルを使えばOK。打ち水をすれば、エアコンの電気代も少しは節約できるかもしれませんね。
甘酒で暑気払いしよう
大暑のうだるような暑さに打ち勝つには、「暑気払い(しょきばらい)」が必須。暑気払いというと「飲み会」をイメージするかもしれませんが、それだけではありません。水浴びなどで体を冷やしたり、冷たい食べ物で体内を冷やしたりして、体に溜まった熱気を取り除くことをいいます。
暑気払いに向いている食べ物は、氷やアイス、そうめん、ウリ科の野菜などさまざま。ウリ科の野菜には西瓜(すいか)、胡瓜(きゅうり)、冬瓜(とうがん)、苦瓜(にがうり=ゴーヤ)、南瓜(かぼちゃ)などがあり、いずれも夏が旬です。
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なかでも暑気払いにおすすめしたいのは甘酒です。甘酒というと冬のイメージがありますが、実は夏の季語。甘酒は必須アミノ酸やビタミン、ブドウ糖やオリゴ糖などを含んだ「飲む点滴」ともいわれる栄養ドリンクです。米を発酵させて作るノンアルコールの発酵食品なので、腸内環境を整える働きもあるそう。冷やしてショウガ汁を少し加えた甘酒は、とても爽やかな味わいです。今年の夏は甘酒を飲んで、元気に乗り切りましょう。
監修:三浦康子
和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。
http://wa-bunka.com/
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