【専門家に聞く】2024年の「土用の丑の日」はいつ?なぜウナギを食べるの?
イエモネ / 2024年1月24日 15時17分
【2024年1月24日更新】2024年の「土用の丑の日(どようのうしのひ)」は、7月24日(水)、8月5日(月)。土用は季節ごとにあるのですが、夏の土用は体調を崩しやすい時期のため特に重要視され、土用といえば夏の土用を指すようになりました。この日は、ウナギや梅干しなど「う」のつくものを食べて夏バテ予防をし、桃の葉などを入れた丑湯(うしゆ)に浸かって夏の疲れを癒やしましょう。
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夏の「土用の丑の日」、2024年は7月24日(水)、8月5日(月)です。その由来や楽しみ方を、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。
土用の丑の日とは?
「土用(どよう)」とは、立春、立夏、立秋、立冬前の18日間(または19日間)を指す雑節。中国伝来の陰陽五行説からきており、万物の根源とされる「木火土金水」を、春=木、夏=火、秋=金、冬=水、と当てはめ、あまった「土」を季節の変わり目に割り当て、「土用」と呼びました。
土用は年に4回あるわけですが、夏の土用は梅雨明けや大暑に重なり体調を崩しやすいため、最も重要視されるようになったのです。
「丑(うし)の日」とは、日にちを十二支に割り当てた「丑」の日のこと。土用の約18日間にめぐってくる丑の日を「土用の丑の日」といいます。やはり季節ごとにあるものですが、今では夏の土用にめぐってくる丑の日を指すように。年によっては「土用の丑の日」が2回めぐってくることもあり、その場合は一度目を「一の丑」、2度目を「二の丑」といいます。
以下のように毎年日付が異なります。
2024年7月24日(水)、8月5日(月)
2025年7月19日(土)、7月31日(木)
ウナギや梅干しで夏バテ予防を
食欲が落ちがちな夏の土用。その丑の日には「う」のつく食べ物で食い養生をするのが昔からの風習で、代表格は「ウナギ」ですよね。ウナギは、疲労回復に効くビタミンやエネルギー源となる脂質をたっぷり含む滋養に富んだ食材。夏バテ防止にぜひいただきたいものです。
しかし近年では、ウナギの養殖に使う天然稚魚(シラスウナギ)の激減で価格がはね上がり、絶滅も危惧される状態に。そこで代わりにおすすめするのが、昔から親しまれてきた「う」のつくものや土用の行事食です。
●梅干し:クエン酸が疲れをとり、食欲を増進
●うどん:さっぱりとしてのど越しもよく、暑い日でも食べやすい
●ウリ類:胡瓜(キュウリ)、西瓜(スイカ)、南瓜(カボチャ)、冬瓜(トウガン)、苦瓜(ニガウリ=ゴーヤ)など。ウリ類は夏が旬で栄養価が高く、体の熱をとったり、利尿作用で体内バランスを整えたりも
●土用餅:あんころ餅のこと。これを食べると、暑さに負けず無病息災で過ごせるといわれている
●土用しじみ:栄養価が高く、肝臓の働きを助けることから「土用しじみは腹薬」といわれている
●土用卵:土用に産み落とされた卵のこと。ウナギ同様、精がつくとされる
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テイクアウトで食べられるうなぎ商品も続々登場しています。
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「トップバリュ グリーンアイナチュラル 鹿児島県産うなぎ蒲焼 特大サイズ」は、抗生物質・合成抗菌不使用で育てられ、着色料や保存料不使用のタレで焼き上げられた一品です。「静岡県 浜名湖産 うなぎ白焼き」は、蒸し工程がほどこされ、ふっくらと素焼きされ、梅肉手巻き寿司やチーズホイル焼など、和風から洋風までさまざまなアレンジメニューを楽しめますよ!
また、「なか卯」からは、7月7日(木)午前11時より、「うなぎ 豪快盛」が登場。2020年から販売されている「うなぎ 豪快盛」は、まるごと一本分のうなぎ(三枚)が豪快に盛りつけられた贅沢な一杯です。さらにもう一枚うなぎを追加した「うなぎ 無双盛(むそうもり)」(四枚)も!
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丑湯で夏の疲れを癒やそう
「丑湯(うしゆ)」とは、土用の丑の日に、夏バテ防止や疲労回復のために薬草を入れたお風呂に入ること。江戸時代からある風習で、この日にお湯に浸かると無病息災で過ごせるとされています。
昔から丑湯に入れられていた薬草は、桃の葉やドクダミなど。どちらもあせもや湿疹などの夏の肌トラブルを和らげる効果が期待できます。清々しい香りを楽しみたい人は、緑茶やハーブティーの茶葉をお茶用のパックに入れて、湯船に浮かべてもいいですね。「暑い時期は湯船に入らずシャワーだけ」という人も、土用の丑の日には「丑湯」に浸かり、夏の疲れを癒やしませんか?
監修:三浦康子
和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。
http://wa-bunka.com/
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