Pepper君が失語症者のリハビリに活躍!今後の実用化に期待
IGNITE / 2017年7月22日 13時0分
失語症者のリハビリに「ActVoice for Pepper」の言語訓練用アプリを活用することで、有効的な結果が得られた。株式会社ロボキュアは、国立大学法人千葉大学との共同開発での研究結果を発表した。
リハビリに携わった国保直営総合病院君津総合病院の言語聴覚士・村西幸代氏によると、ロボットと失語症者が1対1で訓練ができるということがわかった。
特筆すべきは失語症者とPepper君が向き合って行う呼称の回数。25分の間に平均139回、多い時で369回も繰り返して練習していたことだ。相手がロボットということで、苦手なことでも気負わずに自分をさらけ出して、心ゆくまで練習ができるという点が良かったのではないかと見ている。
今回実施した訓練はPepper君の胸のタッチディスプレイに映し出された絵に対して呼称するという訓練で、対象者は45歳から76歳までの軽〜重度の慢性期運動運動性失語者4名。訓練期間は病院内訓練と自宅訓練の期間を合わせて504日間だった。
4名中3名は病院内での訓練にて有意な改善が確認され、1名に関しては自宅での訓練を継続的に行うことで改善が確認することができた。
この訓練での評価は、ロボットに対する抵抗が少なかったこと、飽きないので継続的な訓練ができたこと。更に、6ヶ月以上の慢性期の失語症者の改善は困難と見られてきたが、3年から8年の失語症者に訓練による改善が見られたのが大きい。
一度改善しても訓練を中断すると効果は低下するため、継続的な訓練は必要であることがわかった。
失語症者の言語回復には長期的な見通しと継続的な訓練が必要だ。厚生労働省や総務省はICTの活用を国の重要施策と位置付けている。今後、ロボットによる訓練が充実することで、人とロボットの協働によるリハビリが実現することに期待したい。
この記事に関連するニュース
-
幼稚園の娘の“話し方”に、お隣さんが「言うか悩んだけれども…」 助言に母感謝、幼少期の「構音障害」とは?
まいどなニュース / 2024年9月19日 7時0分
-
do.Sukasu、東京都リハビリテーション病院と共同研究を開始
PR TIMES / 2024年9月18日 11時15分
-
身長90cmから装着可能な小児用歩行トレーニングロボットcuraraの初公開
PR TIMES / 2024年9月17日 10時45分
-
認知症の「重症リハ」はどのように取り組めばいいのか【正解のリハビリ、最善の介護】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月11日 9時26分
-
浙江省が人型ロボット産業のイノベーション発展を促進―中国メディア
Record China / 2024年9月6日 11時30分
ランキング
-
1「コンビニは高い」払拭目指すセブン-イレブン 松竹梅の“梅”重点強化
食品新聞 / 2024年9月20日 9時57分
-
2キオクシアHD、1200億円の融資枠設定=三重・岩手の投資に活用
時事通信 / 2024年9月20日 22時41分
-
3漁業関係者、「ぬか喜びにならなければ」=歓迎も中国側の手のひら返し警戒
時事通信 / 2024年9月20日 20時55分
-
4ほっかほっか亭「コラボ依頼して賛否」への違和感 日清食品「10分どん兵衛」の成功例に倣えるか
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 15時20分
-
5“推しスーパー”投票 総合1位は「ヤオコー」 魚部門、品揃え部門、サービス部門も決定 それぞれの特色も【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月20日 22時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください