手塚治虫の名作「MANGA PerformanceW3」舞台化!
IGNITE / 2017年10月26日 23時0分
『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』『火の鳥』など、数々の名作を生んだ「マンガの神様」手塚治虫。
彼がこよなく愛した初期の代表作「W3(ワンダースリー)」をご存じだろうか。この作品には後に手塚治虫の名を世界的に有名にする、手塚ならでは世界観がつめこまれている。
©Tezuka Productions
ストーリーの舞台は、世界のどこかで水爆実験が続けられ、戦争の絶えない地球。その悪評が宇宙の他の星にまで届いていた。銀河系の優れた生物による「銀河連盟」は、愚かな行為をくりかえす地球人は、良い人間なのかどうか、調査することになった。そのパトロールを任命された3人組が、「W3」だ。彼らは動物に姿を変えて地球に潜り込む。そして地球の漫画家・真一と知り合い、地球の秘密を知る。W3が地球人にくだす審判は? 地球の秘密とは?
地球の存亡をかけて悪と戦うSF、地球人と宇宙人の友情、かわいいキャラクター、これらすべてが、発表から半世紀を過ぎた今でも、ファンの心をとらえている。
©Tezuka Productions
手塚治虫生誕90周年を迎える2017年、原作誕生から約50年の時を経て、この壮大な物語「W3」が舞台化される。この舞台の大きな特徴のひとつは、ノン・バーバル、つまり台詞のないパフォーマンだということだ。
手塚治虫のマンガの世界を、台詞なしで表現することなどできるのか? この誰もやったことのない表現に挑戦するのは、演出家・ウォーリー木下だ。役者の身体性を重視した演出と、プロジェクション・マッピングの組み合わせで創り出す舞台や、2.5次元舞台に定評がある。
今回、「W3」の舞台化でも、彼が得意とするプロジェクション・マッピングで、壮大な宇宙が表現される。手塚マンガ、手塚アニメを長年見て来たファンにも納得の世界観と、前評判が高い。
日本の漫画表現と、マイム、ダンス、アクロバット、マジック、プロジェクションマッピングと、様々な表現手法を駆使して作りあげるパフォーマンスは、今まで誰も観たことのない手塚治虫の世界を見せてくれる。
出演者にも注目の俳優が並ぶ。バレエダンサー、俳優、振付家として活躍する西島数博、シルク・ド・ソレイユでクラウンを演じたことで世界的な評価を得たパフォーマー・フィリップ・エマール、ミュージカル「テニスの王子様」、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー」で人気の俳優・川原一馬をはじめ、注目のパフォーマーが顔をそろえる。
往年の手塚治虫ファンも納得のこの舞台は、一見の価値アリ! ぜひ劇場に足を運んでほしい。
(TAKAKO.S)
MANGA Performance W3(ワンダースリー)
■構成・演出:ウォーリー木下
■会場:DDD青山クロスシアター
■日程:2017年11月3日(金)〜12月22日(金) 上演時間 70分予定
■チケット発売:11月公演 絶賛発売中、12月公演 10月14日(土)10:00より発売中。
■公式サイト: http://www.manga-p-w3.com
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