猫たちにも出会える、チェコ・世界遺産の街をぶらり
IGNITE / 2017年12月9日 14時0分
旅先で猫に出会うと、無性に嬉しくなってしまう。それはもちろん猫好きだからというのもあるが、旅先の街に溶け込んでいる彼らは、とても絵になるのである。
プラハから電車に乗って少し行くと、「Karlštejn(カールシュタイン)」駅に着く。ここからヴルタヴァ川を渡り、山に向かって歩いて行けば「Hrad Karlštejn(カールシュタイン城)」がそびえ立っている。プラハから日帰りで簡単に行ける、旧神聖ローマ皇帝の見事な居城だ。
川を渡り、城までの一本道に入ると左右にレストランや観光客向けの土産などの店が並び始める。当日は朝早かったせいで落ち着いた雰囲気をしており、店主たちが店を開ける準備をしていた。
その一角、アンティークを扱っている店先で、ふわふわの毛をした猫がじっとこちらを見ていた。番犬ならぬ「番猫」か。落ち着いた毛の色と威厳のある眼差しが、アンティークの中に溶け込んでいる。店が開いたら、どこか居心地の良い場所で眠っているのだろう。
そのまま真っ直ぐ進んでいくと、城への急勾配の道へとたどり着く。その坂道の隣にはレストランがあり、店の前に寝転がっていた毛の塊が動いたかと思うと、こちらに向かってきた。猫だ。
のしのしと歩いてきた彼女は、我々の前に来るといきなりごろりと横になった。随分と慣れたものである。道行く旅人たちに、幸せをお裾分けしてくれているのかもしれない。
場所は変わって、街全体が世界遺産となっている「Český Krumlov(チェスキークルムロフ)」でも、猫たちに出会えた。朝早く街を散歩していると、景色の良い公園に若い雄猫がいた。朝のグルーミングをしている。
我々が公園からの景色を撮っていると寄ってきて、すりすりと匂い付けしながら愛想を振りまいていた。やがて小雨が降ってきたので、一緒に木の下で雨宿りをする。旅人と猫が一緒に雨宿り。何とも言えない思い出だ。
しばらく彼は近所を案内するように側を歩いていたが、そろそろ朝ごはんなのだろう、最後に一度だけ振り向いて挨拶すると、家の中へと姿を消した。
世界遺産の街と猫。古い街並みに、彼らの姿はとてもよく馴染んでいた。
(田原昌)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
家賃は月4875円、銭湯代は98円…その日暮らしの江戸っ子が唯一お金をかけた「一生に一度の大イベント」
プレジデントオンライン / 2024年9月19日 17時15分
-
世界遺産の「猫の街」へ絶景と至福の時間を求めて モンテネグロ・コトルの中世の町並みと地域猫
東洋経済オンライン / 2024年9月19日 12時0分
-
【鎌倉】ひとりでゆっくりと巡りたくなるオススメスポット5選
fudge.jp / 2024年9月13日 14時30分
-
【日本三奇橋】見惚れる…江戸時代に架けられた「5つの美しいアーチ」が連なる山口・岩国の錦帯橋
オールアバウト / 2024年9月2日 21時15分
-
横浜の街をe-Bikeで巡ろう! 自転車ビギナーも楽しめる「Yamaha E-Ride Base」ガイドツアーを体験!
マイナビニュース / 2024年8月22日 11時0分
ランキング
-
1「便が漏れる」、「薬物依存になる」、「死に至る」…栄養学の専門家が絶対に飲んではいけないと話す「ヤセ薬」一覧
プレジデントオンライン / 2024年9月19日 16時15分
-
2なぜ「肌の接触」が必要なのか? ハグやマッサージが幸福感をもたらす理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月19日 17時50分
-
3若者にも増加中…「スマホ老眼」を治す一番の近道は?【一生見える目をつくる】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月19日 9時26分
-
450代から急増する薄毛の悩み!薄毛危険度チェックで確認&早めの対策を
ハルメク365 / 2024年9月19日 16時0分
-
5「結局、水筒にスポーツドリンクを入れるのはNGなの?」「炭酸飲料は?」 水筒に入れていいもの/いけないものを企業が解説
Fav-Log by ITmedia / 2024年9月18日 18時48分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください