中世にタイムワープ!ARでめぐる、アヴィニョンの旧教皇庁
IGNITE / 2018年4月7日 21時0分
Avignon(アヴィニョン)はフランスのやや南、ローヌ川の河畔に位置する中規模の街。中世にはローマ教皇庁が一時期ここに置かれたこともあり、その頃に大きく発展した街である。
「Palais des Papes(旧教皇庁、旧法王庁)」は要塞のような、威厳のある姿で迎えてくれる。ヨーロッパ最大のゴシック様式の宮殿とのこと。もちろん、ユネスコ世界遺産に登録されている。
中でチケットを購入、先に進むと別の係員が「何語がいい?」と聞いてきた。「英語で」と言うと「日本人でしょ?日本語もあるわよ」とパッドとイヤホンを渡してくれる。以前はイヤホンガイドだけだったのに、新しくパッドが導入されたらしい。
使用方法をざっくり説明してもらい、いざ宮殿内へ。
パッド内には旧教皇庁の地図が示されており、案内に従って番号通りに歩いて行けばOK。中はとても広く、また何階にも渡っているので分かりやすい。
地図に示されたポイントに着くと、パッドをそこにかざすように指示が出た。言う通りにすると、パッド内の画面が一気に中世の世界へ。何ヶ所かあるポイントで、AR体験が出来るようになっているのだ。
今は石組みの冷たくて広いばかりの空間に、当時は教皇を中心とした人々が暮らす、贅沢な宮殿だったことが分かる。
14世紀、ローマ教皇庁からフランス王の庇護を求めて移ってきた教皇。このアヴィニョンで7人の教皇が代々立った。
政治の傀儡となり、堕落したとまで言われたアヴィニョン旧教皇庁だが、芸術が発展し、また世界的に有名なワイン「Châteauneuf-de-Pape(シャトーヌフ・デュ・パプ)」が出来上がったのは、旧教皇庁のお陰である。
現在では毎年7月に「Festival d’Avignon(アヴィニョンの演劇祭)」が3週間行われ、その際、旧教皇庁も舞台として使われる。
そうして現代の中にも生き続ける旧教皇庁。ARによってのぞく事が出来たその栄華は、今のアヴィニョンの発展そのものであった。
(田原昌)
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