新型「パサートオールトラック」はシリーズ唯一の4WDにしてディーゼル専門
IGNITE / 2018年11月14日 13時0分
10月31日に発売された新型パサートオールトラックからは、VGJのはっきりとした戦略が見て取れる。
セダン・ヴァリアント(ワゴン)・オールトラックという3つのボディタイプが揃うパサートシリーズだが、セダン・ヴァリアントはガソリン・ディーゼル・PHVと多彩なパワートレーンから選べる一方、オールトラックは今回からディーゼル専門モデルになった。また、これまで同様にシリーズ唯一の4WDでもある。
つまりオールトラックは、日常と非日常を行き来するアクティブ派エクスクルーシブなモデルというわけだ。
新型パサートオールトラックのスリーサイズは、全長4,780(従来比-5)×全幅1,855(同+35)×全高1,535(同-25)mmで、よりワイド&ローなフォルムになった。160mmを確保する最低地上高に変わりはなく、5.4m(同5.3m)の最小回転半径もほぼ同等になっている。
パワートレーンは、2.0Lの直噴ターボディーゼル(190ps/400Nm)・TDI+6速DSG+4MOTION(フルタイム4WD)という構成。1,900~3,300rpmという低回転域かつ広範囲で発生する400Nmの最大トルクは、ディーゼルならではの美点だ。
JC08モード燃費は17.3km/Lをマークし、満タン時(66L)の航続可能距離は机上の計算ではあるものの1,000km以上にもなる。とはいえ、ロングドライブの頻度が多ければ、実際の数値もこれに近くなるだろう。
ロングドライブの疲れを軽減する運転支援システムも充実している。全車速追従機能付きACCをはじめ、レーンキープ&レーンチェンジアシスト、渋滞時追従支援などはすべて標準装備。また、駐車時のリアビューカメラはもちろん、ふとした油断をカバーしてくれるパークディスタンスコントロール(前進/後退時衝突軽減ブレーキ付き)も標準で備わる。
熟成の4WDシステム=4MOTIONは、路面状況に応じて最適な前後トルク配分を行うことで、雪が降るこれからの季節に卓越した性能を発揮する。オールトラック専用として「オフロードモード」も備わる。
内外装はクロスオーバーらしい仕立て。ヴァリアントよりも30mm高い車高に奢られた専用バンパーやホイールエクステンション、サイドシルが力強さを演出し、専用シートやアルミ調ペダルクラスターも装備する。ラゲッジルームは通常時639L~最大1,769Lまで広がる。
■グレードおよび価格
パサートオールトラック TDI 4MOTION=509万9,000円
パサートオールトラック TDI 4MOTION Advance=569万9,000円
(zlatan)
画像元:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
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