神戸・西宮に広がる「灘の酒蔵」蔵開きの季節到来
IGNITE / 2019年1月26日 17時0分
「灘五郷」は、神戸市の西郷・御影郷・魚崎郷と西宮市の西宮郷・今津郷の5つの郷の総称。
酒造りに最適の「宮水」が湧き出るほか、酒造用原材料米の最高峰といわれる「山田錦」の産地も近く、「日本一の酒どころ」として名高い。
現在は、27の清酒・みりんを製造する蔵元があり、全国の約25%に相当する量の日本酒がこの一帯で製造されている。
「灘五郷」10社の各酒蔵では、毎年恒例の「蔵開き」を1月19日から開催している。
「蔵開き」は、1月下旬から4月上旬にかけてのイベントで、各酒蔵が敷地を開放し、冬場に仕込まれたできたての新酒を振る舞うほか、普段立ち入ることができない酒蔵が見学できるなど、日本酒に興味のある方には絶好の機会。
1月19日、オープニングイベント「新春飲み比べ」が西宮市役所前の六湛寺公園で行われた。
出展酒造メーカーは寳娘・白鹿・日本盛・徳若・大関・白鷹・島美人・灘一・西宮酒造家十日会・灘五郷酒造組合と多彩。
会場では日本酒の有料試飲と販売、おでんや巻き寿司などの販売も併せて行い、各酒造の試飲コーナーには行列ができていた。
飲食ができるテーブルスペースが設けられていたので各酒造のお酒とおつまみをゆっくり味わう方々で賑わっていた。
飲食物などのほか、清酒グラスや灘五郷のオリジナル前掛け、スタンプラリーブック「パ酒ポート」なども販売。
「パ酒ポート」は、「地酒」×「地域の食」×「ツーリズム」をコラボレートさせた大人のためのスタンプラリーブック。
1冊500円(税別)で室町時代から続く灘の酒の歴史や風土、パ酒ポート参画酒蔵会社21社の酒造りのこだわりを解説。
地酒の本として楽しめるほか、全18か所の酒造で提示すると商品の割引やオリジナルグッズのプレゼントなどの特典が受けられる。
各酒造の蔵開きの開催日は、西宮郷では2月2日(土)「寶娘」、2月16日(土)「白鹿」、2月23日(土)「日本盛」、2月24日(日)「徳若」、3月2日(土)「大関」、3月3日(日)「白鷹」。
そのほかの郷の蔵開きは、1月19日(土)・20日(日)魚崎郷「浜福鶴」、2月23日(土)御影郷「菊正宗」、3月16日(土)西郷「沢の鶴」、4月13日(土)御影郷「白鶴」。
「パ酒ポート」を片手に、日本一の酒どころ「灘五郷」でこの時季ならではの新酒巡りを愉しんでみては。
(小椚萌香)
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