神田明神とのコラボ品も!ジブリ約3年ぶりの東京展覧会 「鈴木敏夫とジブリ展」開幕
IGNITE / 2019年5月3日 19時0分
<徳間書店時代>
©TS ©Studio Ghibli
1972年に徳間書店へ入社。「アサヒ芸能」、「コミック&コミック」、「テレビランド」など様々な部署で経験を積み、世の中が『宇宙戦艦ヤマト』がブームになる中、1978年にはアニメーション雑誌のパイオニア、「アニメージュ」の創刊に奔走。そこで高畑勲・宮崎駿両監督と運命的な出会いをし、『風の谷のナウシカ』、『火垂るの墓』、『となりのトトロ』などの作品製作に関わり、社会現象ともいえるブームを巻き起こしていく。
<自分のためでなく他人のために>
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鈴木氏はよく、「制約がある中でやったほうがいい仕事ができる」と言う。
「作る人が自由に好きなものを作っても、なかなかいい作品はできない。むしろ、ある制約をかけられて、それを克服しながら作ると、いいものができるんです。」と。
古くから、芸術家は注文主(パトロン)の依頼に応じて作品を作ってきた。その意味では、プロデューサーである鈴木氏と、監督である高畑勲氏・宮崎駿氏らは、パトロンと芸術家の関係に似ている。一方、「書」に向かうとき、鈴木氏は自らの立場を逆転させる。「自分の気が向くままに書いていると、どうしても好きな文字だけしか書かない。ところが、注文されると、普段はあまり書かない字に取り組むことになる。おかげでずいぶん勉強させてもらいました。」制約があったほうがいい仕事ができる──両方の立場を知る鈴木ならではの至言ともいえる。
<ジブリにまつわるエトセトラ>
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鈴木氏は、『風の谷のナウシカ』(1984年)以来、アニメージュ編集部に在籍しながら、ジブリ作品の制作に携わってきたが、1989年の『魔女の宅急便』を機に、徳間書店を退社、本格的に宣伝とプロデューサーとして仕事を開始する。自ら「ぼくは編集者型の映画プロデューサー」と言うように、「言葉」を武器に作家である監督の話を聞き、作品を理解し、観客との架け橋を作っていく。映画の題字や、キャッチコピー、ボディコピーなど、これまで鈴木が書いてきた資料を通して、彼が「言葉」を紡ぎだすプロセスや、プロデューサーとしての「表現」を紹介する。
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■ 東都のれん会期間限定商品
東都のれん会は「三代、百年、同業で継続し、現在も盛業。」の江戸の昔から明治初年にかけて創業された老舗の集まり。「鈴木敏夫とジブリ展」が、歴史ある神田明神にて開催されることを記念して、長く愛されてきた逸品にデザインを施した期間限定商品が実現した。
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