“木のストロー”がG20大阪サミットで採用 一本のストローから地球規模環境問題を救う
IGNITE / 2019年7月8日 21時0分
![“木のストロー”がG20大阪サミットで採用 一本のストローから地球規模環境問題を救う](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/ignite/ignite_167572_0-small.jpg)
6月28日・29日に行われたG20大阪サミット。世界経済や貿易・投資などとともに環境・エネルギーも主要なテーマとして議題となった。
日本で開催される首脳会議として史上最大規模の「G20大阪サミット」では、アキュラホームが開発した世界初カンナ削りの木のストローが採用された。
■海洋プラスチックごみ問題をはじめとする地球規模の環境課題に貢献
国内史上最大規模の首脳会議「G20大阪サミット」にて、会議の主要テーマの一つである “環境(海洋プラスチックごみ)”をはじめとする地球規模の環境問題に貢献するアイテムとして、要人・随行員、プレス向けに世界初カンナ削りの木のストロー1,000本が提供された。
カンナ削りの木のストローは、廃プラ問題と持続的な森林保全など、環境保全を促進するもの。アキュラホームはカンナ削りの木のストローを広めることで、環境について考えるきっかけになればと考える。
■日本ならではの“カンナ削り”の技術で、世界初・木のストローの開発・量産化に成功
アキュラホームは、カンナ社長として知られる大工出身の宮沢が創業した木造注文住宅メーカー。これまでも太陽光発電付き住宅の推奨の他、CSR活動の一環では、間伐材で製作した小学校の学習机の天板を1万枚以上寄贈するなど、地球環境や自然環境の保全に貢献してきた。
また入社式では毎年宮沢自らがカンナ削りを披露し、削り華を活用した木の辞令を新入社員に交付していた。木のストローは、そのカンナ削りをヒントに、木材を厚さ0.15㎜にスライスしたものをストロー状に巻き上げることで開発・量産化に成功した。カンナ削りの木のストローを通じて、日本の文化や技術力を、世界に伝える。
■カンナ削りの木のストローの効果と特徴
カンナ削りの木のストローを普及させることで、プラスチックの削減、CO2の削減にもなる。試算では、仮に31億本のストローを木のストローに替えることができると、焼却面だけでも6,200t以上のCO2の削減(自動車で地球558周分相当)となる。
再生資源でもある木を使用することは、森林保全にもなり減災の効果も得られる。このように、海洋問題・森林問題・資源問題の3つを解消できるアイテムとして注目される。
一方で、木目が斜めにあらわれており高級感がある、口当たりがよく飲料が美味しく感じるといった意見も多い。
G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合の様子
これまで国内各地で開催されているすべてのG20閣僚級会合でも採用されており、近年国際的に注目を集めている海洋プラスチックごみ問題解決の一助となるアイテムとして評価された。マイクロプラスチックによる地球環境の汚染が縮小していくことを切に願う。
(MOCA.O)
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