京都・清水寺にて「祈り」を伝え、未来へ繋ぐ試み。陶芸アーティスト 桑田卓郎氏の作品展を開催
IGNITE / 2019年8月16日 13時0分
人は何を求めて京都の寺院を訪ね、何を思うのだろう。
音羽山清水寺では8月25日まで、春秋の一般公開を除いては非公開の塔頭寺院「成就院」と「経堂」を会場に現代アートの展覧会を開催中。
Tea Bowl, 2017 © Takuro Kuwata, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA Photo by Kazuya Sudo
■桑田卓郎展「日々(にちにち)」
あらゆる垣根を越えた前衛的な表現を元に、人が一心に尽くし、無心へと近づいていくその瞬間を祈りの風景と重ね合わせ、100年先、1000年先の仏教寺院のあり方を模索していく「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクト。
清水寺を舞台に2012年からスタートしたこの取り組みは、写真展、音楽イベントと回を重ね、今回は世界的に注目を集めるアーティスト桑田卓郎氏の作品展「日々(にちにち)」を開催。
清水寺 経堂 Photo by Kazuya Sudo
■極めて独特の表現がつくりだす視覚言語
桑田卓郎氏は、陶芸の伝統と向き合いながらも、目の前にある素材や時代、その時代の中に生きる自分自身と徹底的に対話することによって、常に革新的な作品を制作、発表してきた。
ビビッド、またメタリックな配色、そして一度見ると忘れられない、梅花皮(かいらぎ)や石爆(いしはぜ)といった陶芸の技術に基づきながらも、極めて独特の表現がつくりだす桑田氏の視覚言語は、世界各国で高く評価されている。
■「祈りのかたち」の共鳴
「制作するということは、今を生きているこの現実の中で、出会いや別れ、時に何もわからず衝動に駆られ無心になること、様々なことを感じた過程が形に現れて行く行為」。
桑田氏のこの言葉は、「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクトが模索する、表現活動を通した「祈りのかたち」と共鳴する。それは、手を合わせる行為だけではなく、表現でも、仕事でも、遊びであっても、なにかに一心に尽くし、次第に無心へと研ぎ澄まされていくその過程こそが、仏教が理想とする「祈り」であるという考えだ。そして変化の激しいこの現代に何を表現し、どう生きるのか、ということに向かい合うことでもある。
■開催概要
展覧会名:桑田卓郎展「日々(にちにち)」
開催日時:2019年8月3日(土)~8月25日(日)/10:00~17:00(会期中無休)
会場:音羽山清水寺(経堂と成就院(じょうじゅいん)の2会場)京都市東山区清水1丁目294
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
2024年 大徳寺塔頭 秋季特別公開情報解禁
PR TIMES / 2024年5月14日 17時45分
-
【この春、高円寺に新名所が誕生】手仕事とアートの聖地“モギ&モギ”で作家の世界観を存分に体感
CREA WEB / 2024年4月29日 11時0分
-
アートな街“東京丸の内”に最新アート作品が集結! 無料で楽しめるGW穴場スポット
ananweb / 2024年4月24日 19時0分
-
【京都にコンパクトホテル誕生】花見小路や祇園など観光名所にも好アクセス「Rinn Kiyomizu Gion」
TABIZINE / 2024年4月21日 20時0分
-
音羽山部屋が新看板を披露 書は「今年の漢字」の森貫主
共同通信 / 2024年4月17日 19時5分
ランキング
-
1作業服の男がコンビニ店内に“ありえないゴミ”を置き去りに。店員が困惑した客の行動
日刊SPA! / 2024年5月14日 15時54分
-
2「歩くスピードが遅くなる」は認知機能低下のサイン【第一人者が教える 認知症のすべて】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年5月14日 9時26分
-
33500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
くるまのニュース / 2024年5月13日 21時10分
-
4ポイ活でひと月に1万円以上稼げる…?おすすめのポイントサイトランキング【200人に聞いた】
まいどなニュース / 2024年5月13日 19時0分
-
5“激安焼肉食べ放題店”の元店員が暴露。「客に“得させないようにする”3つのワナ」
日刊SPA! / 2024年5月8日 15時54分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください