FRからFFに転換した「BMW 1シリーズ」が、FFのネガを打ち消す「ARB」を採用
IGNITE / 2019年9月7日 21時0分
FF(前輪駆動)が主流のコンパクトハッチ市場において、FR(後輪駆動)による優れたハンドリング性能や前後重量バランスが大きな個性であり魅力でもあった「BMW 1シリーズ」だが、3世代目となる新型ではFFに転換。室内空間は広くなったものの、FRに未練が残るユーザーも多いことだろう。
だが、そこは走りにこだわるBMW。日本初導入となる「ARB(タイヤスリップ・コントロール・システム)」を採用し、FFのネガを感じさせない俊敏な走りを実現したという。
新型1シリーズのボディサイズは、全長4,335×全幅1,800×全高1,465mm。先代モデルとの比較では、5mm短く35mmワイドで25mm背が高い。
ホイールベースは2,690mmから2,670mmへと20mm短くなっているものの、FRからFFへの転換によって、後席の足元スペースは逆に約40mm広くなり、ラゲッジルームの容量も20L増加となる380L(~最大1,200L)を確保している。
また、高張力鋼とアルミニウムを効果的に組み合わせたハイブリッドボディなどの採用によって、剛性を確保しながら最大30kgもの軽量化を実現したという。
パワートレーンは、「118i」が1.5Lの直噴ターボ(140ps/220Nm)+7速DCT+FF、高性能版の「M135i」が2.0Lの直噴ターボ(306ps/450Nm)+8速トルコンAT+4WDを組み合わせる。
ハイライトは、新採用の「ARB」になるだろう。操舵も駆動も前輪が担当するFF車の場合、コーナリング時にアンダーステアが出やすい傾向にある。
そこでBMWは、エンジン・コントロール・ユニットで直接スリップ状況を感知し、DSC(横滑り防止機構)を経由することなく、以前より約3倍の速さでその信号を直接エンジンに伝達する機能=「ARB」を採用。これによってアンダーステアを大幅に抑制し、FF特有のネガを打ち消しながら、より俊敏な走りを実現したという。
デザイン面では、大型化&中央部が連結した新世代デザインのキドニーグリルをはじめ、4灯のヘキサゴナルLEDヘッドライトやL字型テールライトを採用。くっきりとしたプレスラインや低重心なシルエットも相まって、若々しくスポーティな個性を際立たせている。
運転支援システムには、新たにレーンチェンジ・ウォーニングや後部衝突警告機能、クロストラフィック・ウォーニング(リア)などを標準装備する。さらには、35km/h以下で前進した直近の50mを記憶し、その軌跡通りに後退するときにステアリング操作を自動で行う「リバース・アシスト」も標準装備する(118iを除く)。
■グレードおよび価格
118i=334万円
118i Play=375万円
118i M Sport=413万円
M135i xDrive=630万円
(zlatan)
画像元:BMWジャパン
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