コロナ禍においても株価が上昇している企業とは?
IGNITE / 2020年10月4日 7時30分
コロナ不況、コロナ倒産が相次ぐ中、企業の評価としてESGスコアが注目されている。
ESGとは、 Environment(環境)・Social(社会)・Governance(ガバナンス=企業統治)の3つの観点から、企業の将来性や持続性などを分析・評価する考え方だ。ベクトルと九州大学馬奈木俊介教授との共同研究によれば、ESGスコアが1ポイント上昇すると企業利益が14.86%、株価が13.37%上昇していることが分かった。
■コロナ禍における企業のESGスコア
そして今回ベクトルでは、さらに九州大学と共にドイツのESG評価会社「アラベスク」の「S-Ray」データの調査結果を分析し、コロナ禍(2020年1月〜2020年5月)における企業のESGスコアの運用について調査した。
すると、九州大学によるデータ分析から世界・EU・日本でもコロナ禍において株価の上昇が見られる事が分かった。さらには世界平均と日本の株価上昇率を比較した場合、日本の株価上昇率が世界平均より「2.62倍」と大きく上回った。
(※ グラフ内の数値は%)
ESGスコアの1ポイント上昇とした株価平均上昇比率グラフ
これは、日本企業のESGスコアに対する意識の高まりと、投資家側はコロナ禍においてもESGスコアを意識した経営をしている企業を投資対象として評価の軸にしていることが読み取れる。
馬奈木教授によれば、国際通貨基金が「世界経済はマイナス成長」と提示するほど、2020年前半の全世界における経済活動が沈む中で、短期での改善対策に注力しがちだが、ESG分野における経営面での注力が、結果的に株価への好影響を与えている点は、注目すべきとのこと。
コロナ禍だからこそ、ESGとは、 Environment(環境)・Social(社会)・Governance(ガバナンス=企業統治)を大切にしたい。
(Takako.S)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ソフトバンク「サステナビリティレポート 2024」にSB C&Sの活動を掲載
PR TIMES / 2024年9月7日 0時40分
-
伊藤邦雄氏の顧問就任、および第三者認証制度の「ESGマーク認証制度」監修についてのお知らせ
PR TIMES / 2024年8月26日 13時45分
-
S&Pグローバル社の「The Sustainability Yearbook 2024」で「Industry Mover」に選定
PR TIMES / 2024年8月26日 0時40分
-
〈中小企業のESG経営に関する実態調査~G(企業統治)~〉企業の存在意義を示す経営理念を策定している企業は41.5% 54.7%の企業はコンプライアンス・倫理に関する方針を作成せず
PR TIMES / 2024年8月23日 12時45分
-
国内初!プライバシーテック、ビジネスとガバナンスのプロ先導者「BGI(Business and Governance Integrator)」による常駐型支援事業を8月26日より開始
@Press / 2024年8月19日 9時30分
ランキング
-
1「定年後の再就職」知らないと損する3つの給付金 「雇用保険」に加入するハードルも下がっている
東洋経済オンライン / 2024年9月8日 18時0分
-
2未上場企業「CSR企業ランキング」トップ15社 上位は上場企業に引けをとらない活動を実施
東洋経済オンライン / 2024年9月9日 14時0分
-
3「日本人にお金がなくなったから」だけではない…日本人男性の「キャバクラ離れ」が加速している深い事情
プレジデントオンライン / 2024年9月8日 16時15分
-
4堀江貴文「これから日本の生産性は上がるはず」 働くとはお金を「稼ぐ」ではなく「使う」ことだ
東洋経済オンライン / 2024年9月9日 10時0分
-
5アメリカの株価が下落する懸念が高まってきた 今後の利下げで本当に市場は落ち着くのか
東洋経済オンライン / 2024年9月9日 10時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください