完全自動運転という夢への大きな一歩を踏み出した「ホンダ センシング Elite」
IGNITE / 2021年3月17日 18時30分
先進運転支援システム「ホンダ センシング」の最新版にして最高レベルの「Elite(エリート)」が、世界で初めてレベル3に適合する自動運転を実現した。
従来までのレベル2と今回のレベル3の間には、大きな境界線がある。レベル2ではあくまでもドライバーによる監視を必須としていたが、レベル3では一定条件下とはいえシステムがドライバーに代わって運転操作のすべてを行い、ドライバーは監視義務からも解放される。
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完全自動運転という夢への大きな一歩を踏み出した「ホンダ センシング Elite」は、ホンダの最高級サルーンである新型レジェンドに搭載される。
システムを主体とするレベル3の自動運転を実現したのは、「トラフィックジャムパイロット」と呼ばれる渋滞運転機能。高速道路での渋滞時など一定の条件下で、システムがドライバーに代わり、先行車との車間距離を保ちながら同一車線内を走行・停車・再発進する。
その間のドライバーは、ナビ画面でのテレビやDVDの視聴、目的地検索などのナビ操作をしたりすることが許される。
そのほか、レベル2相当の運転支援機能として、ハンズオフ(手離し)によるアダプティブクルーズコントロールやレーンキープ、レーンチェンジを実現している。
このシステムを実現するまでには、約1,000万通りのシミュレーションを重ね、同時にテスト車両を用いて高速道路を約130万km走行する実証実験を繰り返したという。また、万が一いずれかのデバイスに何らかの不具合が生じた場合の安全性・信頼性にも配慮した冗長設計が取り入れられている。
文字通り、時代の最先端を行くシステムを搭載しているため、価格は通常のレジェンドよりも約400万円ほど高い1,100万円となり、リース販売かつ限定100台からスタートする。
内外装の仕立ては、レベル3を実現した技術をさりげなく誇りながら、システムの作動状態やシステムからの操作要求がドライバーへ直感的に伝わるように配慮されている。
具体的には、数多くのセンサー類を目立たないように内蔵しながら、ターコイズブルーの光を放つ専用ランプを前後バンパーに装備。精悍かつ重厚な印象のベルリナブラック塗装が施された専用アルミホイールも採用される。
コックピットでは、ステアリング/ナビ画面上部/グローブボックスに内蔵されたホンダ センシング Eliteの表示灯をはじめ、12.3インチ・フル液晶グラフィックメーターやヘッドアップディスプレイも装備される。
(zlatan)
画像元:本田技研工業
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