コロナビールが挑戦する「国産ライム」市場!渋谷でアーバンファーミングに着手
IGNITE / 2021年5月14日 13時0分
コロナビールにとって欠かせない「ライム」に注目したプロジェクトが動き出した。
グローバルビールブランド「コロナ エキストラ」は、国産ライムの可能性に挑戦する「プロジェクトライム」をスタート。食と農の民主化を目指すスタートアップ企業・PLANTIOとタッグを組んで、アーバン ファーミングと国産ライムの需要創出に取り組む。
■現状、国産ライムは生産量が少ない
コロナビールにとって、「ライム」は欠かせない存在。ボトルに挿したライムを落とし、ライムのフレッシュな果汁とビールが合流して、初めて「コロナビール」が完成する。
同社では、さらに最高なコロナビールを突き詰め、新鮮で香り高く、果汁量も多いと言われる「国産ライム」に辿り着いた。しかし国産ライムは生産量が少なく、なかなか手に入らない現状があり、2つのことに着目したという。
■国産ライムの需要と供給をつなぐ取り組み
1つ目は、いま世界で主流のアーバンファーミング。ビルの屋上など、都市部の遊休地を活用し農を普及させていく取り組みは、既存流通によるフードロスや、持続可能な社会実現のために計画される屋上緑化に対しても有効だ。
世界の大都市に比べて東京は遅れをとっているが、東京23区内のビルの屋上には東京ドーム1,900個分の農業用地ポテンシャルがあり、その全てをファーム化した場合、50万食分の野菜を栽培することが可能となるという。
そして2つ目は国内農家の需要と供給。現在、日本全体のライム輸入量に対し、国産ライムの生産量はわずか。農家にとってもほかの柑橘類より出荷単価が高いライムだが、国内生産が拡がってこなかったのには、「需要が見えづらい」という大きな課題があったのではと想定している。
対して、コロナビールとともに使われるライムの消費ポテンシャルは推定100トン。この現状に対して、コロナビールのライム需要と国内柑橘農家の供給をつなぐことで、国産ライムの市場を広げていくことができるのではと考えた。
■国産ライムの可能性に挑戦する「プロジェクトライム」
・アーバンファーミングでライムを自社栽培
食と農の民主化を目指すスタートアップ・PLANTIOが提供する都市型農園施設とタッグを組んで、渋谷区の屋上遊休地を活用してコロナビールのための国産ライムを栽培。
・ライムの需要と供給をつなぐ
コロナビールが持つライム需要と、国内農家のライム供給をつなぐ役割を担うチャレンジ。今年は試験的に国産ライム栽培の先駆者的存在である和歌山県の柑橘農家「観音山フルーツガーデン」から採れたてのフレッシュライムを買い取り、一部店舗で提供。時期はライム収穫時期となる9月以降を予定。
今年一年は実験的に取り組みを行うが、この取り組みが国産ライム市場に価値提供できると判断できた際には、今後は自治体や農業関連団体との連携、希望農家からの参加募集、オリジナルメニューの開発などを検討しているという。
また、ブランドメッセージには”THIS IS LIVING”を掲げ、アーバンファーミングなどにおける農体験が、自然とともに生きていく暮らしのヒントになることを望んでいる。
「プロジェクトライム」を通じて、フレッシュなライムと共に味わう「最高のコロナビール」を体験できそうだ。
コロナ エキストラ 公式サイト:https://corona-extra.jp/
プロジェクトサイト:https://corona-extra.jp/projectlime/
(田原昌)
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