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京町家を連想、全室に坪庭がある「HOTEL KYOTOLOGY」がIF DESIGN AWARD 2021受賞

IGNITE / 2021年6月26日 7時0分

京町家を連想、全室に坪庭がある「HOTEL KYOTOLOGY」がIF DESIGN AWARD 2021受賞

世界唯一の個性を持つ、京都のホテルを紹介しよう。

■全館14室すべてに坪庭があるホテル

GENETO Architectsとコスモスモアとが共同でデザイン、設計を行った全客室に坪庭を配した「HOTEL KYOTOLOGY」が、世界3大デザイン賞と言われる「IF DESIGN AWARD 2021」を受賞した。

「HOTEL KYOTOLOGY」は、京都の観光地として名高い三十三間堂の近くという好立地に2020年に建設。4階建の建築物に14室の客室を有しており、各客室には京町家を連想させる坪庭が組み込まれている。

全ての客室の窓からは周辺の建物は見えず、坪庭のみが見えるように配慮された設計となっているため、滞在中もカーテンを開けて滞在することができ、pivotoによるオリジナルデザインの家具によってリラックスできる空間が作られている。

■イメージは京都の町衆の日常

同ホテルを手掛けたGENETO Architect’sによれば、京都東山麓に建つ「HOTEL KYOTOLOGY」は少し歩くと三十三間堂や京都国立博物館がある好立地にあるものの、周囲は中層の民家や集合住宅に囲まれており周囲からの視線に晒されてしまうため、周囲からの視線を遮断しながら客室への通風や採光を確保することが必要と考えたという。

カーテンやブラインドなど一般的な解決策に頼らず、さらに“京都らしい風情を滞在者に感じてもらえる空間にならないか”と模索し、京都の町衆が永年かけて作り上げた坪庭が生活にある日常を、ホテルでの体験へと転用しようと試みた。

各居室では、ベッドから坪庭を眺めることが可能。そこには苔で作った、京都を取り囲む山々をイメージした築山を設けている。築山にはホテルの建設前からこの敷地にあった様々な石を再利用した錫と石によるアートピースを備え付けている。

このアートピースは建築家・山中コ〜ジ氏と和鏡師・山本晃久氏による合作だ。

■周辺環境からの視線を切りつつ、通風と採光を確保

京都市内の密集した家の3辺が挟まれている町家は、ファサードまたは坪庭からの通風や採光に頼るほかは無い。 特に「坪庭」は住人だけの外部空間と言える。通風や採光の確保や、石や植物といった存在が人の心を落ち着かせてくれ、四季を映し出すスクリーンともなっている。

「HOTEL KYOTOLOGY」は、この坪庭を一階から四階までの客室に合わせて様々なタイプを作り、全室においてベッドルームとそれを正対させた。開口部を坪庭に面する事で周辺環境からの視線を切りつつ、通風と採光を確保することで、滞在する人々は、坪庭ならではの空間体験を楽しめるようになっている。

坪庭からもたらされる自然の息吹が、訪れた旅行者に京都らしい風情と、心の安らぎを与えてくれそうだ。

全客室に坪庭を配置するというホテルは日本や世界でも類はないという。ここでしかできない滞在を求めて、アフターコロナには世界中のツーリストが訪れそうだ。

HOTEL KYOTOLOGY
所在地:京都市東山区本瓦町672-6
公式サイト:https://kyotology.com/

IF DESIGN AWARD 2021:https://ifworlddesignguide.com

(冨田格)

※営業状況が記事の掲載時と異なる場合があります。ご利用時には公式HPなどで最新情報のご確認をお願いします。

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