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「ドバイ万博」日本の出会いの歴史を体感する「日本館」インスタレーション

IGNITE / 2021年10月11日 7時0分

「ドバイ万博」日本の出会いの歴史を体感する「日本館」インスタレーション

開幕中のドバイ万博日本館のコンテンツを紹介しよう。

■ドバイ万博日本館で新しい体験型インスタレーションを実現

10月1日〜2022年3月31日の182日間にわたって、 UAE (アラブ首長国連邦)ドバイで中東・アフリカ地域初の登録博「ドバイ国際博覧会(ドバイ万博)」が開催中だ。

テーマは「Connecting Minds, Creating the Future」(心をつなぎ、未来を創る)。期間中、国内外から2500万人の来場を見込んでいる。

東京都世田谷区に本社のある「モンタージュ」は、ドバイ万博「日本館」において、極微細ミストと位置情報即位の先端技術を組み合わせた全く新しい体験型インスタレーションを実現した。

古事記をモチーフに古来からの日本の自然観を巨大スクリーンで表現した(2020年ドバイ国際博覧会日本館 提供)

■古代〜現代「出会い」という視点から日本の歴史を紐解く

ドバイ万博「日本館」の展示演出において、クリエイティブディレクター落合正夫氏が、古代から現代まで「出会い」という視点から日本の歴史を紐解く体験型インスタレーションを構築した。

日本館のテーマは「Where ideas meet~アイディアの出会い~」。

岩戸隠れをモチーフにしたシーン

館内はScene1~Scene6に分かれており、来場者はさまざまな「出会い」によって形成された日本の文化を体験していく。

Scene1の映像では、ドラえもんやワンピースなど世界的に人気のアニメ・漫画から、歌舞伎や能面、JAXAの国際宇宙ステーション「きぼう」まで、日本のさまざまなコンテンツが次々に展開されていく。

モンタージュは、「Air Inventions : |Panasonic at #MilanoSalone 2018」で培った空間演出の経験を生かし、ミストと映像が融合した、全く新しい日本の世界観を作り上げた。屋内位置姿勢推定技術により来場者の行動をデータ化し、興味関心を抽出してビジュアライズするインタラクティブな演出を実現するために、来場者の回遊を促す体験設計にしている。

それにより、来場者の立ち位置によって映像の見え方、音の聞こえ方が変わり、ひとりひとり違った体験ができることが魅力だ。

さらにScene1〜Scene4までの来場者の行動がScene5で可視化され、互いの多様性を認めあった上でミストによって一つに溶け合うクライマックスの演出を、アートディレクター井口皓太氏、1→10,Inc.と共に実現した。

コロナ禍で海外との往来はまだ容易ではないが、遠くドバイで日本の魅力に触れて、興味を持つ人を増やしそうな日本館のコンテンツ。コロナ収束後のインバウンド観光客増加に期待したい。

ドバイ国際博覧会

会期 : 10月1日〜2022年3月31日(182日間)
開催地: UAE (アラブ首長国連邦)ドバイ
公式サイト:https://www.expo2020dubai.com
ドバイ万博日本館公式サイト:https://expo2020-dubai.go.jp/
ドバイ万博日本館特設サイト:https://expo-whereideasmeet.go.jp/

(冨田格)

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