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WWS×クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、ラガーマン公式スーツ製作の秘密

IGNITE / 2021年10月25日 9時0分

写真

ジャパンラグビーリーグワン所属の「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」×作業着スーツ発祥の「WWS」。逞しいラガーマンの身を包む公式スーツ製作の舞台裏。

■ラグビー選手の肉体にフィットするスーツ

作業着スーツ発祥のボーダレスウェアブランド「WWS/ダブリューダブリューエス」は、ジャパンラグビーリーグワン所属の「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」のオフィシャルスーツを製作した。

鍛え抜かれた選手の体にフィットするように、京都女子大学・渡邊研究室の人体の3Dデータに基づく衣服パターン設計の技術を使って、一部の選手のオーダーパターンと、他の選手のサイズオーダー用のマスターパターンを作成した。

スポーツチームのオフィシャルスーツに3Dスキャンを用いたのは業界初(同社調べ)だという。

北川賢吾選手

また鹿屋体育大学との研究で、一般的なスーツとWWSを着用した際の心理的評価を表す脳波を比較調査し、WWSだと着用時の快適度が高く、疲労感を与えにくいことが判明。

WWSは、ラグビー選手の移動時や公式行事で着用する際の身体ストレスを軽減し、高いパフォーマンスが保持できるようサポートする。

キャプテン立川理道選手

これまでWWSは、3Kイメージのある建設業界へイメージ改革の1つとして「スーツに見える作業着」の提案や、価格・機能面で課題の多い学生服市場へ「機能性制服」の提案など世の中へ新たな価値を提供してきた。

今回の取り組みは、「体格に特徴のあるアスリートへの負担のあるスーツ着用」というスポーツ業界にある課題を「機能性×3D採寸技術」で解決したいという思いから実現した。

末永健雄選手

金秀隆選手

■3Dデータを活用した舞台裏

京都女子大学家政学部・渡邊研究室では、3Dスキャンを利用し、スポーツマンを含む日本人の身体のデータを収集し、体形の分析をしている。

今回の取り組みでは、選手の体に合ったスーツのパターンを設計するため、ポータブルな3Dボディスキャナーをクボタスピアーズ船橋・東京ベイのクラブハウス内に設置して選手54人の計測を実施。計測後、一部の選手については独自のパターン設計方法で個人に合わせたパターンを自動生成した。

仮縫いの代わりに、3D-CAD内で選手の体をトレースしたアバターを作成し、着装シミュレーションを行い、パターンを修正してフィット性を高めた。一方、選手の体型を統計的に分類してサイズオーダー用のマスターパターンの作成も行った。

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